アンソロピックの人工知能(AI)「クロード」が目の前で確定拠出年金「401k」運営管理機関のウェブサイトを開くと、ブラウザーがオレンジ色の光を放った。「ログインページが見えます」。クロードがそう知らせてきた。「認証情報の自動入力を許可してください」数秒後、クロードは筆者の年金口座の内部に入っていた。老後の蓄えへのアクセスをAIシステムに許可することを勧めるかと聞かれれば、答えはノーだ。今回のアクセスは筆者の本物のパスワードを使ったテストで、クロードがおかしなことをしないように全ての動きを見守りながら行った。AIエージェントは人間が指示していないことまで実行してしまう可能性があるため、一般的には取り扱い注意の情報を扱わせるべきではない。筆者のお気に入りのパスワードマネジャー「1Password」は、必要な認証情報の使用をクロードに許可しながら、その認証情報自体はクロードやアンソロピックに明かさないという新たな対処法を備えている。これは、ログインが必要な作業を、より安全に任せられる方法だ。