「あなたの本当にやりたいことは何ですか?」と問われたとき、即座に答えを出せず、絶句してしまう大人が増えている。自分が本当にやりたいことを見失ってしまう原因は、能力の不足でも情熱の欠如でもない。長年にわたって「他人の期待に応えること」や「他人の意見に反応すること」を最優先にし、自分自身への問いかけを完全に放棄してきたからだ。書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』をもとに、その理由を掘り下げる。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「本当にやりたいこと」がわからなくなる人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

他人の期待への「反応」

 幼少期から親の期待、学校の基準、会社の目標。

 それらに応えることばかりを優先してきた「優秀な優等生」ほど、大人になったときに自分の本音を見失いやすい。

 常に外部の要求に対して、「どう反応するか」だけで進路やキャリアを決めてきたため、自分自身の内なる欲求を感じ取る感性が麻痺してしまうのだ。

 主人公ジョンも、カフェでメニュー裏の問い「自分はなぜここにいるのか?」に向き合った際、これまでの人生の選択がいかに他者主導であったかを告白している。

「自分」を失った大人の末路

 ジョンは自らのキャリアの選択基準を振り返り、次のように正直な思いを吐露する。

「ぼくはこれまで、人生をこのような文脈で考えたことがなかった。これまでの決断のほとんどは、家族の助言とか、社会での重圧とか、他の人の意見などに反応する形で下してきた。これはまったく違う」
――『世界の果てのカフェ』より

 他人の期待に応えるだけの「受動的な反応」を続けている限り、自分が本当にやりたいことが見つかることは絶対にない。

 自分自身の人生を取り戻すためには、他者の声や世間のプレッシャーを遮断し、主語を「自分」に戻して「自分はなぜここにいるのか」「何を望んでいるのか」を自問自答し続ける必要があるのだ。

 反応から意思決定へと舵を切れ。

他者への反応を止めよう

「本当にやりたいこと」がわからなくなる人の特徴・ワースト1。

 それは、他人の意見や世間の重圧にただ「反応」し、自分自身への自問自答を完全に止めてしまうことです。

 他人の期待に応えるための人生は今日で終わりにしましょう。

「自分はなぜここにいるのか?」という問いを自分自身に投げかけ直すこと。

 自らの心の声に耳を澄ませた瞬間から、あなたの本当のやりたいことが鮮やかに見え始めるのです。