実年齢が60代、70代であっても、まるで少年のように好奇心に溢れ、若々しくエネルギッシュな人がいます。その一方で、40代にして「もう若くないから」「どうせ何をやっても変わらない」と諦め顔で老け込んでいる人もいます。この決定的な若さの違いは、遺伝でも運動習慣でもありません。書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』の中から、「ゴルフボールの法則」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

年をとっても「若々しい人」の考え方・ベスト1Photo: Adobe Stock

「ゴルフボールがどこにあるか」という大発見

 私たちは幼い頃から、親や学校、会社から「ルールを守ること」「他人の期待に適応すること」を教え込まれて育ちます。

 その結果、大人になっても「会社から与えられた打ちにくい過酷な状況(=打ちにくい場所にあるゴルフボール)」にイライラしながら、どうにかしてルール通りそこから打たなければ、と必死に格闘し、精神をすり減らし、急速に老化していきます。

『世界の果てのカフェ』という本に出てくる、オーナーが語った、夢の中でゴルフボールの扱いに悩まされていた男性のエピソードは、ルールに縛られて思考停止に陥ったビジネスパーソンの痛烈な縮図です。

 最悪な茂みや窓枠の上から、無理やりボールを打とうと奮闘していた男性は、ある朝、目から鱗が落ちるような真実を悟ります。

「彼は突然、ボールを拾って別の場所に置くことができると気づいたんだ。何の決まりもないし、ボールをどこから打つかを本当に気にしていたのは自分だけだから。教えられて信じ込まされたこと、広告で目にしたこと、仕事でストレスがあるときに感じたこととは違って、誰もが自分の人生のあらゆる瞬間を自分でコントロールしている。私はそれを忘れてしまい、すべての影響に適応しようとしていたが、同時にそれらの影響にコントロールされていた。私がゴルフボールをどこから打つかなんて、私自身以外に誰も気にしていなかったように、人生において自分が何を望んでいるのかを本当に知るのは自分自身だけだ」
――『世界の果てのカフェ』より

「ゴルフボールを動かせ!」を今日の合言葉にしよう

 年をとっても圧倒的に若々しい人は、他人の決めたつまらないルールや世間の常識に自らを適応させるのをやめ、自分の意志で、ゴルフボールを打ちやすい平らな場所へさっさと動かしています。

 彼らは「自分が人生のルールブックの著者である」ことを知っているため、いつでも、何度でも、自分のやりたいようにゲームを再設計できます。

 だから、老いる暇がないほど毎日が新鮮で、輝いているのです。

 もしあなたが、理不尽な職場の人間関係や、やりがいのないタスクに囲まれて精神をすり減らしているなら、いつでもこの秘密の呪文を心の中で唱えてください。

 打ちにくい茂みから泥だらけになって打つ必要などありません。

 あなたは、いつでも自分の手でゴルフボールを動かしていいのです。

「『ゴルフボールを動かせ』ってね。その言葉を口にするだけで、自分のやりたいことを恐れずにやろうと思えるそうだ。他人の作ったルールに適応して生きるのをやめ、自分の人生の決定権を自分の手に取り戻すこと。それこそが、何歳になっても若々しい心とエネルギーを保ち続けるための唯一の絶対法則なんだよ」
――『世界の果てのカフェ』より

 今、あなたが仕事やプライベートで「やりたくないけれど、義務感や他人の目が気になって嫌々やっていること」を1つだけ選んでみましょう。

 指示されるがまま泥沼から打つ必要はありません。

「誰も私のゴルフボールを気にしていない」と唱え、その活動から静かに身を引くか、断るか、自分のやりやすい方法へと勝手にやり方を変えてしまっていいのです。

 自分の人生ゲームは、あなたが主役なのです。