5年ぶりの高水準!
2013年上期の住宅着工戸数
マンションをはじめ住宅を取り巻く環境が、かなり熱を帯びてきている。
今年上期の新築マンションの月間契約率は概ね80%前後で推移しているほか、2013年の上期の住宅着工戸数は5年ぶりの高水準だった。
国土交通省が7月31日に発表した2013年上期(1月~6月)の住宅着工戸数は、全体で前年同期比8.6%増の45万1063戸と大きく伸びている。私の予想では、年間の住宅着工戸数は90万戸台半ばと見ているが、このままの勢いに消費税の駆け込み需要が加わると、もしかすると5年ぶりに100万戸の大台に戻るかもしれない。
2009年12月24日に連載『業界別半年先の景気を読む』の第1回にて、住宅着工戸数が42年ぶりに100万戸の大台割れという内容だった。あれから約3半が経過し、確実に住宅市場は上昇基調にある。
なかでも注目したいのが、昨年は貸家(アパート・賃貸マンション)が大きく伸びたが、今年は建替えを中心とした注文住宅と分譲マンションが牽引していることだ。ここ3年間の住宅着工戸数の詳細を見ると、住宅市場の上昇基調の質が変化してきている事が明らかだ。
住宅ローン金利は上昇傾向
入居直前の金利が適用される
では、実際に住宅を購入する際に重要な、住宅ローン金利については、どのような状況なのだろうか。
あるアンケートによると、住宅購入予定者の40%近くが、今後住宅ローン金利は上昇すると考えているそうだ。つまり、金利上昇前に購入しようという心理が働いているのだ。