「定年退職したら、誰と過ごそう」「子どもが独立したあと、ひとりで寂しくならないだろうか」。年齢を重ねるにつれて、そんな不安を感じる人もいるでしょう。仕事や子育てを通じて自然と人とのつながりがあった頃とは違い、老後はひとりで過ごす時間が増えることもあります。しかし、同じようにひとりの時間があっても、毎日を楽しめる人と、孤独を感じてしまう人がいます。では、その違いはどこにあるのでしょうか。『人生は気づかぬうちにすぎるから。』の著者クリス・ギレボー氏が、年齢を重ねても充実した毎日を送るための考え方を語っています。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

年をとってから「孤独になる人」の共通点・ワースト1Photo: Adobe Stock

孤独を感じる人の共通点

「定年退職したら、何をして過ごそう」
「子どもが独立したあと、自分には何が残るのだろう」
「休日も、特にやりたいことが思いつかない」

年齢を重ねるにつれて、そんな不安を感じることはないだろうか。
若い頃は、仕事や子育てなど、目の前のことで精いっぱいだった。
毎日やるべきことがあり、誰かから必要とされる。
忙しくても、それなりに充実した日々を送っていたという人は少なくないだろう。

しかし、定年退職や子どもの独立によって生活が変わると、それまで当たり前だった役割や人とのつながりが少なくなることがある。
すると、突然増えた自由な時間を、どう過ごせばいいのかわからなくなってしまう。

もちろん、家族や友人との時間を大切にすることは必要だ。
ただ、誰かと一緒に過ごすことだけを楽しみにしていると、ひとりになったときに寂しさを感じやすくなるかもしれない。

では、年を重ねても充実した毎日を送るには、何が必要なのだろうか。

ひとりでも楽しめる趣味を持つ

そのヒントになるのが、次の言葉である。

おばあちゃんっぽい趣味とは、その名の通り、編み物やパンづくり、ガーデニングなど、高齢者が好むような活動のことを指す。

手を繰り返し動かすこうした趣味は、没頭して「フロー状態」に入りやすく、時間の流れがゆっくりと感じられるようになる。つまり、時間不足とは正反対の感覚だ。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

仕事をしている間は、休日になると「とにかく休みたい」と思う人も多いだろう。
しかし、自由な時間が増えたとき、何もすることがない毎日が必ずしも幸せとは限らない。

そんなときに役立つのが、ひとりでも夢中になれる趣味だ。
編み物や料理、ガーデニングなど、特別な才能や大きなお金が必要ないものでもいい。

自分の手を動かし、少しずつ上達していく。
その過程を楽しめるものがあれば、誰かと会う予定がない日も充実した時間になる。
さらに、趣味を通じて新しい人と知り合う機会が生まれることもあるだろう。

年をとってから孤独になりやすい人は、ひとりの時間を楽しむ方法を持っていないのかもしれない。

老後の楽しみは、仕事を辞めてから探し始めなくてもいい。
今のうちから、ただ好きだから続けたいと思えることを、一つ見つけておく。

それが、年齢を重ねても毎日を豊かに過ごすための支えになるのではないだろうか。