あなたの「本当にやりたいこと」はなんだろうか? 「今は忙しいから」と先延ばしにし、目先の日常や手軽な娯楽に追われていないだろうか。そのまま年齢を重ねると、老後に強い空虚感と後悔に襲われる可能性がある。なぜ私たちは「もっと良いもの」を追い続け、満足できないのだろう。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「老後に必ず後悔すること」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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自分のことを、「後回し」にしていませんか?
「今は忙しいから、本当にやりたいことは落ち着いてからやろう」
「定年したら、じっくり自分の人生について考えよう」
あなたも、一度はそう考えたことはないだろうか?
どれだけ買っても満たされなかった時の話
私はいつも「今の生活」にどこか物足りなさを感じていた。
望んでいた仕事に就いたはずなのに、慣れてくると「もっと良い仕事はないか」「もっと大きなプロジェクトに関わりたい」と次を探し始める。
念願だった服やガジェットを購入しても、数日後にはまた別の商品をネットで検索している。
「これさえ手に入れば、きっと幸せになれる」
「次の目標さえ達成すれば、満足できるはずだ」
そう信じて走り続けてきた。
しかし、どれだけ達成しても、どれだけ物を買い揃えても、乾きが癒えることはなかった。
なぜ私たちは、永遠に「次」を追いかけ続けてしまうのだろうか。
「地獄のメリーゴーラウンド」の正体
『ドーパミン断ち』には、この焦燥感の正体について書かれたページがある。
日々の活動の中で、ただ目標を達成するだけでなく「自分にとっての本当の意味」を追い求めること。それこそが、結果だけでなく、そこに至るプロセスそのものの中に幸せをもたらしてくれる。
そして、もしその達成がより大きな目的に向かうものであれば、ひとつひとつの達成は、もはや虚無へと戻ることはなくなる。
――『ドーパミン断ち』より
ドーパミンは、私たちに「もっと良いものが手に入るかもしれない」という期待感を抱かせ、行動へと駆り立てる神経伝達物質だ。
しかし、ドーパミンが約束するのは「手に入れる前のワクワク感(快楽の予感)」だけだ。
手に入れた後の恒久的な満足感までは保証してくれない。
そして、その虚無感を埋めるために、また次の刺激を求めるという「地獄のメリーゴーラウンド」に陥ってしまうのだ。
老後に必ず後悔すること・ワースト1
人生の終盤に差し掛かったとき、人は自分の歩んできた道を振り返る。
そのとき、「もっと良いものがあるはずだ」という期待ばかりを追いかけてきた人は、愕然とすることになる。
どれだけ仕事をこなしても、どれだけ物を所有しても、そこに「自分にとっての本当の意味」や「ブレない目的」がなければ、残るのは空虚感だけだからだ。
老後に必ず後悔すること・ワースト1は、「自分にとって本当の意味がある目的や『今ここ』の体験を後回しにして人生を終えてしまうこと」だ。
「何かを所有すること」や「手軽な快楽を得ること」は、一瞬の幸福感をもたらすかもしれない。
しかし、老後の人生を支え、心からの充足感をもたらしてくれるのは、自分が価値を置く目的や、目の前の現実を誠実に味わう時間なのだ。









