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人工知能(AI)開発の米アンソロピックは、史上最大規模となる可能性のある新規株式公開(IPO)へのカウントダウンを正式に開始した。対話型AI「クロード」を手がける同社は、26日朝にIPO申請書類を公開し、11月後半の感謝祭の前週にも株式公開を果たす見通しだ。
全400ページに及ぶ目論見書には、将来への期待と危険性が入り交じる内容が示されていた。AIは、人々によるプログラミング、研究、財務モデルの構築、日常業務の自動化のあり方を一変させ、さらにはがんなどの主要な疾患の治療をも助けることで、新たな進歩の時代を切り開く可能性があると同社は指摘した。同時に、AIは新たな生物兵器の開発につながり、「地政学的秩序を不安定化」させ、「人間が理解し制御できる」能力を超えて進化する恐れもあるという。
この申請書類は、このAI大手の巨大な野望、驚くべき財務状況、そして極めて厳格に管理された組織構造について、これまでで最も詳細にその全容を示している。投資家は、約2週間後に予定されているアンソロピックのいわゆる「ロードショー(投資家向け説明会)」を前に、今後数日間でこの書類を精査することになる。同社はロードショーで、売り出しを希望する約1000億ドル(約15兆7600億円)の株式を投資家にアピールする予定だ。
アンソロピックは、ナスダック市場にティッカーシンボル「ANT」で上場する計画を明らかにした。関与する20行以上の金融機関の中で、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが最も垂ぜんの的となる主幹事の座を獲得した。アンソロピックは目標評価額については口を閉ざしているものの、 事情に詳しい複数の関係者は1兆5000億~2兆ドルの間になるとみている。
巨額損失と急増する売上高
アンソロピックの売上高は前年同期比1300%増となり、6月30日に終了した6カ月間で163億ドルを記録した。前年同期は12億ドルだった。
しかし同時に、上半期に807億ドルの純損失を計上したことも開示した。この数字は主に、資金調達契約に関連する会計上の調整を反映したものだ。費用には、計算能力およびインフラへの支出約90億ドルが含まれているが、これは前年同期の23億ドルから増加したほか、同社が2025年通期で計上した73億ドルをすでに上回っている。
中核事業の収益性を測る指標である営業損失ははるかに小さく、前年同期の21億ドルから縮小して6億9300万ドルにとどまった。







