人間関係や細かなことが気になって、心が疲れてしまうことはありませんか。そんなとき、気持ちを切り替えるために思い出したい言葉があります。2世紀のローマ皇帝マルクス・アウレリウスの教えをもとに心の負担を軽くする考え方を、『小学生がたった1日でかんぺきに倍数と約数がわかる本』の著者が解説します。
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他人の評価に振り回されて、疲れていないか?
人から褒められると、うれしくなるものです。反対に、批判されたり、期待していたほど評価されなかったりすると、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
こうして周囲の評価によって一喜一憂する毎日を送っていると、心が疲れてしまいます。そんなとき、気持ちを切り替えるには、どうすればよいでしょうか。
心が疲れたとき、思い出したい言葉
2世紀、広大なローマ帝国を治めた皇帝マルクス・アウレリウスは、哲学者としても知られています。
皇帝といえば、絶大な権力を持つ人物です。しかし、そのような立場にあった彼も、人からの称賛がいかにはかないものかについて考えていました。
彼は著書『自省録』で、おおむね次のように説いています。
(『自省録』第4巻第3節より、筆者による要約)
他人の評価は、自分の思い通りにはなりません。昨日は褒めてくれた人が、今日は批判することもあるでしょう。そんな変わりやすい評価を気にしてばかりいると、神経がすり減ってしまいます。
他人の目を気にしすぎると、新しい挑戦もできなくなる
他人の目を気にしすぎると、失敗したり、恥をかいたりすることが怖くなります。その結果、何かに挑戦しようとしても、周囲からどう思われるかが気になり、心が休まらなくなることがあります。
これは、仕事や趣味だけでなく、学び直しについてもいえることです。
例えば、大人になって算数を学び直そうと思っても、
「こんな簡単な問題も解けなかったら恥ずかしい」
「今さら小学生の算数なんて、周囲にどう思われるだろう」
と考えて、ためらう人もいるかもしれません。
本来は楽しめるはずの学び直しも、他人の評価を気にするあまり、始める前から余計な気苦労を抱えてしまうのです。
しかし、学び直しは、誰かに評価してもらうためだけにするものではありません。自分が知らなかったことを知り、わからなかったことがわかる。その喜び自体に価値があります。例えば、小学生のころに習った倍数や約数も、大人になって学び直してみると、当時は気づかなかった面白さを発見できるかもしれません。
他人の評価よりも大切にしたいこととは?
他人の評価を完全に気にしなくなるのは難しいでしょう。しかし、人からどう思われるかばかりを考えていると、自分が本当にしたいことを見失ってしまいます。
そんなときは、「他人の評価は変わりやすい」というマルクス・アウレリウスの言葉を思い出してみてください。他人の評価は自分でコントロールできなくても、自分が何を大切にして、どう行動するかは自分で決められます。そう考えることが、気持ちを切り替え、心を軽くする第一歩になります。




