「毎日忙しく働いているのに、なぜか充実感がない」「休日になっても疲れが取れず、気づけばまた月曜日」。そんな悩みを抱えている人も多いだろう。しかし、同じように忙しい毎日を送っていても、自分の人生を楽しみながら過ごしている人もいる。その違いはどこにあるのだろう。『世界の役員が教えてくれたこと――「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』が、その答えを教えてくれる。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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毎日が「仕事だけ」で終わっていませんか?
「今日も忙しくて、自分の時間がなかった」
「やりたいことはあるけれど、時間ができたら考えよう」
あなたも、そんなふうに思ったことはないだろうか?
忙しいのに、なぜか満たされない
私は以前、朝から晩まで仕事に追われる生活を送っていた。
朝はギリギリまで寝て、慌てて身支度を整える。仕事を始めれば、メールの返信や会議、急な依頼に次々と対応する。気づけば夕方になり、やり残した仕事を片づけているうちに夜になる。
「今日も一日、よく頑張ったな」
そう思う一方で、どこか物足りなさを感じていた。
仕事はそれなりに進んでいる。大きな失敗をしたわけでもない。それなのに、なぜか充実感がない。
振り返ってみると、一日のほとんどを、誰かから頼まれたことや、目の前の仕事に使っていた。
自分が本当にやりたいことは、いつも後回し。
「落ち着いたら、ゆっくり考えよう」
そう思いながら、同じような毎日を繰り返していたのだ。
役員たちが「朝の1時間」を大切にする理由
では、どれだけ忙しくても、充実した毎日を送っている人は何が違うのだろうか。
『世界の役員が教えてくれたこと』では、こんなエピソードが紹介されている。
ある外資系企業の役員は、20年以上、毎朝5時起きです。理由を尋ねると、「この時間だけは、誰も僕を捕まえに来ないんです」と言いました。
重要な判断の検討、課題の整理、会議で「何を決めるか」の言語化。
こうした厄介な仕事を、彼は早朝の1時間で終えてしまうそうです。
「ここを逃すと、ひとりでじっくり考えられる時間は、もうないんですよ」
特別なことをしているというより、それが当然なことのように話していました。
ーー『世界の役員が教えてくれたこと 「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』より
この役員は、20年以上にわたって、毎朝5時に起きる生活を続けているという。
しかし、重要なのは、早起きそのものではない。
誰にも邪魔されない時間を確保し、自分にとって大切なことに集中しているという点だ。
メールの返信や会議への出席など、日中はどうしても他人の予定に振り回されやすい。だからこそ、朝の1時間だけは、自分の意思で使う時間として確保しているのである。
役員のなかには、朝からマラソンやトライアスロンの練習に励む人もいるという。
仕事の準備をする人もいれば、身体を動かす人もいる。過ごし方は違っても、共通しているのは、一日の始まりに、自分で決めたことを実行しているという点だ。
「毎日が幸せな人」の共通点・ベスト1
「毎日が幸せな人」の共通点・ベスト1は、どれだけ忙しくても、自分の意思で使える時間を確保していることだ。
仕事が落ち着いたら、好きなことをしよう。時間ができたら、自分の人生について考えよう。そんなふうに、私たちは忙しい毎日を送っていると、つい自分のことを後回しにしてしまう。
しかし、待っているだけでは、そんな時間はなかなか訪れない。
大切なのは、早起きではなく、誰にも邪魔されない時間を持つことである。
朝の30分でもいい。仕事を始める前の、ほんのわずかな時間でもいい。忙しいなかでも、自分で決めて、自分のために使える時間があること。
その小さな積み重ねが、人生の充実感につながっていくのではないだろうか。








