「若い頃は、もっと毎日が楽しかった」「最近は、何をしていてもワクワクしなくなった」。年齢を重ねるにつれて、そんな寂しさを感じる人も多い。仕事や家庭が落ち着き、ようやく自分の時間ができたのに、何をすればいいのかわからない。しかし、同じように年をとっても、目を輝かせながら人生を楽しんでいる人がいる。その違いはどこにあるのだろう。『世界の役員が教えてくれたことーー「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』が、その答えを教えてくれる。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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「昔はもっと楽しかった」と感じていませんか?
「若い頃は、やりたいことがたくさんあったのに」
「今さら新しいことを始めても、もう遅いだろう」
あなたも、一度はそんなふうに考えたことはないだろうか?
大人になると、夢を忘れてしまう
子供の頃、私は将来の夢を聞かれると、いくつもの答えを思い浮かべていた。
スポーツ選手になりたい。作家になりたい。世界中を旅してみたい。当時は、どんな未来も自分の前に広がっているように感じられた。
しかし、大人になるにつれて、そうした夢は少しずつ消えていく。受験がある。就職がある。仕事が忙しくなる。家庭を持てば、自由に使える時間も限られてくる。いつの間にか、夢を追いかけることよりも、目の前の責任を果たすことが優先されるようになる。
そして、ある程度の年齢になると、こんなふうに考え始める。
「もう若くないんだから、仕方がない」
「今さら昔の夢を追いかけても意味がない」
そうやって、自分がかつて何に夢中になっていたのかさえ、忘れてしまう。
しかし、年齢を重ねても、子供のように目を輝かせている人がいる。
彼らは、いったい何が違うのだろうか。
50歳を過ぎて「昔の夢」を取り戻す役員たち
『世界の役員が教えてくれたこと』には、ある役員のエピソードが紹介されている。
ある役員は、毎週末は早朝に起きるのが習慣になっています。
土曜日は近所のプールで何往復も泳ぎ、日曜日は早朝の街を自転車で走る。そして夕方には走り込む。年に一度、トライアスロンの大会に出場することを楽しみにしているのです。
子供の頃、彼はテレビで観たオリンピック選手に憧れ、中学では陸上部に入りました。県大会で上位に入るほどの選手だったそうです。
ですが、高校に上がる前にケガをして、競技から離れざるを得ませんでした。それから30年以上、運動とは無縁の生活が続きました。
ところが50歳を過ぎたある日、職場の近くで「初心者のためのトライアスロン教室」のポスターを見て、ふと火がついたのです。
「あのときのリベンジを、今やっているんです。順位なんてどうでもいい。完走することに意味があるんです」
ゴールテープを切った瞬間の彼の顔は、会議室では決して見せないものだったことでしょう。
――『世界の役員が教えてくれたこと 「仕事に追われる人生」で終わらない生き方』より
同書では彼の他にも、
プロのバレリーナになる夢をケガで断念したが、その情熱は消えず、今は月に2回、市民センターで小学生にクラシックバレエを教えている外資系企業の女性役員。
両親の反対もあって、考古学者になる夢を諦めたが、今は夏休みになると2週間、地方の遺跡で発掘ボランティアをしている役員。
などの例が紹介されている。
3人に共通しているのは、仕事で成功していることではない。
一度は諦めた夢を、別の形でもう一度楽しんでいることだ。
年をとっても「人生が輝いている人」の特徴・ベスト1
年齢を重ねると、体力は落ちる。自由に使える時間も、若い頃とは違う。昔と同じように夢を追いかけることは、難しいかもしれない。
しかし、だからといって、夢そのものを諦める必要はない。
年をとっても「人生が輝いている人」の特徴・ベスト1は、子供の頃に諦めた夢を、もう一度取り戻していることだ。
大切なのは、昔の夢をそのまま実現することではない。かつて夢中になっていた自分を、もう一度取り戻すことである。
そこから、人生は再び輝き始めるのではないだろうか。








