「帰ったら本を読もう」「今日こそ勉強しよう」と決めていたのに、気づけばソファで2時間スマホを眺めて自己嫌悪……。しかし、落ち込む必要はありません。夜に頑張れないのは、皆さんが怠け者だからではなく、脳のエネルギーが切れているだけです。本記事ではリクルートやマッキンゼーで活躍し、現在は、国内トップクラスの不動産エージェント企業の創業者として活躍している江口亮介氏の著書『野性の仕事術 泥臭さと合理性を両立するための全知見』を一部抜粋・再編集し、罪悪感なしで心を満たしながら無理なく前に進む、やさしい時間の使い方をお届けします。

スマホタイムPhoto: Adobe Stock

◆本記事の想定読了時間:3分◆

この記事でわかること
・夜にダラダラとスマホをいじってしまう理由
・夜にリフレッシュするための時間術

仕事で疲れて夜はスマホタイム

「今日こそ、家に帰ったらあの本を読もう」「溜まっていた資格の勉強を進めよう」。私たちは毎朝、そんな固い決意を胸に1日をはじめる。

 しかし、いざ帰宅すると、その情熱はどこへやら。私たちは、ソファに身を沈め、気づけばスマートフォンを片手に目的のないネットサーフィンやショート動画漁りを繰り返してしまう生き物だ。

 もちろん、仕事は基本的に職場で、自宅でも集中できるワークスペースで行うべきだ。しかし、もしあなたが自己成長を望むなら、仕事以外の時間の使い方こそが、長期的な心の安定と成果に直結する。

 まず誤解しないでほしいのは、「休息を取ることが悪」という話ではないということだ。むしろ、休息はパフォーマンスを維持するうえで必須だ。ただ、意味もなく消費してしまう時間は人生に大きな損害を与える。

 私が平日に意識しているのは、「自分のための時間」を最低でも2時間確保することだ。この2時間を軸にすれば、逆に残りの時間を思い切って勉強や仕事、自己改善に投下できる。この2時間を私は本当に好きなように使う。

 なぜ2時間か。行動科学の研究によれば、自分でコントロールできる時間が1日およそ2時間未満になると、幸福度が有意に低下し、慢性的にストレスが溜まりやすくなると言われているからだ。逆に目的のない自由時間が5時間を超えると虚しさがまして幸福度が下がるらしい。おもしろい結果だ。

 要するに制限しすぎも、制限しなさすぎもよくないのだ。

 たとえば19時に帰宅し、食事を済ませて20時になったとしよう。そこから22時までは、あなたの完全な自由時間だ。これを2時間の聖域(サンクチュアリ)と呼ぼう。罪悪感など一切感じる必要はない。ドラマを見ても、ゲームをしても、ただぼーっと過ごしてもいい。この時間を「計画的休息」と位置づけることで、脳は安心してエネルギーを回復させることができる。