同じ仕事を経験しているはずなのに、得られたものの量が人によって異なるという現象は頻繁に起きます。当然、多くのことを得られた人のほうがキャリアアップできる確率は高くなるのは言うまでもないでしょう。では、キャリアアップできる人とできない人の差は一体どこにあるのでしょうか。本記事では、リクルートやマッキンゼーで活躍し、現在は、国内トップクラスの不動産エージェント企業の創業者として活躍している江口亮介氏の著書『野性の仕事術 泥臭さと合理性を両立するための全知見』より、その秘密を特別に一部抜粋・編集し、お届けします。

「苦労は買ってでもしろ」という言葉に見える人生の本質。「仕事でキャリアアップできる人」と「行き当たりばったりなキャリアで終わる人」の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

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【この記事でわかること】
・人生におけるPL思考とBS思考の違い
・キャリアアップしていく人の思考法

「苦労は買ってでもしろ」から見える本質

 どんな業種、職種であれ、あなたが成果を出し続けるプロフェッショナルを目指すのであれば、人生をPL(損益計算書)のみならず、BS(貸借対照表)で考えるべきだ。「苦労は買ってでもしろ」という古くからの格言があるが、ビジネスの文脈において、これは精神論ではなく、ビジネス上の「資産形成」のアドバイスにほかならない。

 PL(Profit and Loss)とBS(Balance Sheet)について、馴染みがない人向けに簡単に説明すると、本来は企業の収支および状態を表す2つの財務諸表だ。PLは「ある一定期間における損益」。すなわち、「いくらお金を使って、いくら売り上げ、いくら利益が残ったか」を表すものだ。個人家計で言うところの家計簿や出納帳みたいなものだ。

 一方BSは、「ある時点における、持っている資産・負債の内訳」を示したものだ。資産=純資産+負債という形でバランスする(釣り合う)ので、バランスシートと呼ばれている。わかりやすく言えば、今の会社の健康状態を示すもの。個人家計でいうと、「いくら貯金や資産があって、いくら借金があるか」というものだ。