もちろん本人の働き方や、企業の経営など様々な原因もありますが、その他の原因の1つとして、面接のときに「企業に合わせすぎたキャラを作ってしまった」せいもあります。就職面接に立ち会っていると、ほぼ完璧なキャラで面接を乗り切ることができる人がいます。

 しかし、そのキャラを入社後もずっと続ける事ができない人も大勢います。そうならない為にも自分自身をしっかりと見てもらいましょう。良い所も悪い所もです。自分の考え方や特性に合っていない会社では、結局長続きしません。就職できたとしても喜べるのは束の間です。

 では、自分自身をきちんと伝えるためには、どうしたらいいのでしょう。

 その前に次のケースを紹介しましょう。

趣味は「読書」なのに
よく読んでいる本は……

ケース2)「よく読んでいる本はありますか?」の質問に対して「デアゴスティーニです!」

 私が人材企業の紹介予定派遣でBさん(24歳男性)の面接に同行した時のことです。伺った企業C社は日経ベンチャーにて「日本の急成長ランキング」の15位以内に入ったこともある企業です。ちなみにBさんは紹介予定派遣では3度目の面接でした。

 私はBさんと共に2名の面接官に迎えられ、応接室で面接が始まりました。Bさんの簡単な自己紹介・志望動機と進んでいく面接の中で、ふと面接官の1人がBさんの趣味特技欄に記載されていた「読書」について尋ねました。

「Bさん、ここに趣味は読書と書いてありますが、普段はどんな本を読まれますか?」

 するとA君は躊躇なく答えました。

 「デアゴスティーニです!」

「デアゴスティーニ?それ、作家の名前?」

「いえいえ、デアゴスティーニです」

「デアゴスティーニって……あの……雑誌の!?」

「へぇ。毎月付録のついてくる創刊号の安いデアゴスティーニです」

 終わった。

 とっさに心の中で思ったのを覚えています。