駆け込み消費はすでにスタート?
エアコン、冷蔵庫、テレビに動き
エアコンと冷蔵庫が急激に売れ始めている。
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調査会社のGfKが発表した対前年同月比の金額と販売台数を見てみると、エアコンは数量の前年同月比36%増、金額は同54%増、冷蔵庫においては、数量は同22%増、金額は同53%増と高い伸び率を示した。消費税増税が正式に決まった2013年10月以降、長らく対前年同月比をクリアできなかったテレビも、11月には金額で前年を上回り、それが定着しつつある。
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ところが、それとは裏腹に家電量販店の現場は至って冷静だ。
もちろん、各社は4月の消費税増税を前に、消費の現場では駆け込み需要が盛り上がると見ている。実際に、すでに住宅市場ではわかりやすい動きがあった。アベノミクスによる景気回復の影響もあり、2013年の新設住宅着工戸数は前年比11%増の98万戸に達した。伸び率の大きさは前回の消費増税駆け込み需要が起こった96年以来で、歴史は繰り返された形になっている。
一足先に住宅市場で盛り上がった駆け込みの熱気は、これから本格的に他の商品へ移っていくはずだ。家電や高級時計・宝飾品、高級ブランド品などの高額商品、米や麺、水、酒類など保存が可能なものは、大いに盛り上がると言われている。