125年前に日本政府が造った最初のホテル、“日本の迎賓館”として生まれたホテルですので、そのプライドをしっかり維持しながら、もっと海外にアピールしないといけないですね。アジア系ではペニンシュラホテル、マンダリンオリエンタルホテル、シャングリ・ラホテルが非常に知れ渡っています。

 帝国ホテルは名前の認知度はあっても、お泊まりになったことがない方が多いでしょう。最高の立地でメイドインジャパンのサービスを提供しているということを知って頂ければ、必ずリピーターになって頂けるはずです。

――外国人客を迎えるにあたって、具体的に設備やサービスはどんな改善を図るのか。ホテルオークラ東京は本館を建て替えることが話題になっていますが。

 20年に向けた新たな大型改装は予定していません。4年前、120周年を迎えるにあたって本館を中心に180億円を投じた大規模改修はやっていますから。ただ、タワー館の客室は老朽化しているので、水回りや空調と、スイートルームを少し改修します。

 サービス面では本館14~16階にある特別階「インペリアルフロア」で、着物を着てアテンドする人員を増やしています。その他のフロアも含め931室ある大型ホテルでも、旅館のようなきめ細かなサービスが提供できるように取り組んでいます。

――外資系ホテルは一部屋あたりの広さをゆったりと取る一方で客室数が少ない「スモールラグジュアリー」を標榜するところが多いですが、そういった改装はしないのですか。

 もともと1200室あったのを4年前の大規模改修でこの部屋数まで減らしています。が、これから東京で国際会議が増えてくれば、客室数を維持することも必要です。

 帝国ホテル東京は客室、駐車場、宴会場、レストランなどをいくつも備えた大型ホテルです。12年秋にIMF(世界銀行年次総会)のメイン会場運営、13年冬にはASEAN特別首脳会議関連の宿泊など大型案件を受注できました。これは他のホテルには無い強みです。