「古民家で会議しよう」「銭湯でロケしよう」「球場で会社総会しよう」――。そんなユニークなスペース活用を提案するマッチングサイトが注目されている。
運営するのは、スペースマーケット。世の中にあふれている空きスペースや施設を登録してもらい、利用者に貸し出す仕組みだ。登録は無料、スペース利用料金の設定は基本的に同社が行い、手数料を受け取るビジネスモデルだ。
このビジネスを考案したのは、同社の代表取締役/CEOの重松大輔氏。同氏は、先頃マザーズに上場を果たしたイベント撮影・オンライン販売のフォトクリエイトの創業メンバーだ。フォトクリエイトで結婚式の写真撮影事業を立ち上げたときに、このビジネスのヒントを得たという。
会議室での研修、ホテルでの宴会ばかり
意外性のあるイベントを創出したかった
「結婚式場や披露宴会場は、休日は予約でいっぱいでも平日はガラガラ。こういうもったいないスペースをまとめたら面白いと思ったんです」と重松氏。さらに、スペースマーケットの要諦は、意外性とミスマッチ感だと続ける。
「会議室とか会社の一部を貸し出すサービスはありましたが、あたり前過ぎて面白くないですよね。経営者の集いやパーティにもたくさん出席してきましたが、ホテルの宴会はみんな同じ」と同氏。スペースを貸し出すサービスは世の中にたくさんあれど、意外性のあるものは見当たらない。