Airbnbやカウチサーフィンといった宿泊マッチングサイトは、旅のツールとしてかなり定着してきた。部屋を貸し出すことで未知の旅行者と交流し、ちょっとした収入も得られるとあって、貸し主も増え続けている。

 こういったサービスに興味はあるけれど、いきなり他人に部屋を貸すのはハードルが高い。でも何かやってみたい。そんな人もいるのではないだろうか。ならば、手始めに料理をふるまってみるのはどうだろう。

KitchHike(キッチハイク)は、料理をキーワードにした個人間のマッチングサイト。手料理を作る人(クック)とそれを食べたい人(ハイカー)をつなぐWEBサービスだ。現在、日本をはじめアジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米、アフリカなど世界25ヵ国、200以上の料理が掲載されている。

家庭料理を旅行者に振る舞うマッチングサイト <br />途上国では外貨を稼ぐ手段にもなる「キッチハイク」手料理を作る人と食べたい人をつなぐ。ユーザー登録は無料だ

 チーズやハムをふんだんに使ったイタリア・トスカーナのお昼ごはん、ポルトガルの伝統的な鱈料理、ブラジルのシーフード、フレンチスタイルの朝食、マレーシアのスープヌードルなど、料理といっても、いわゆるレストランメニューではなく、その土地の人が食べている家庭料理が大半だ。

 例えば、日本のクックであるMikakoさん。彼女が掲載しているメニューは、ご飯にみそ汁、肉じゃが、ほうれん草のおひたし、切り干し大根といった、ごく普通の晩ごはん。これを一汁三菜として提供し、外国人旅行者の人気を呼んでいる。