面接では、大きく分けて印象面と内容面の2つを見られると考えた場合、印象面が悪ければ内容面の良い所も見てもらえなくなります。靴や腕時計などの小物も同様に、きちんと手入れがされているかどうかを改めて確認したいものです。面接だけの話ではなく初めてのお客様とお会いする場合にも同じ事が言えます。スーツにブラシをかけたり、靴は専用のクリームを使用して磨いたりするなど大人としてのマナーこそが必要ではないでしょうか。

 これは会社の代表として学生などの前に出る面接官にも同じことが言えます。

なかなか内定が出ない人が
やってしまいがちな「棒読み面接」

 印象を左右するのは服装だけではありません。私が若者を対象に面接対策を実施していると、棒読みのように話し続ける方を見かけます。これは最近の若者というよりは、なかなか内定が出ない方に共通していると感じています。

 普段は感情をこめて話ができるのに、いざ模擬面接となると何かのスイッチが入るようなのです。その棒読みスイッチが入ると、例えば自己紹介や志望動機などが一気に棒読みと化します。思い出しながら喋る感じになるので感情が全く伝わらず、また演説のように一方的なのでこちらから割って入ることもできず、ただただ聞いていくことしかできません。

 面接について徹底的に準備している方や普段からコミュニケーションを積極的には取らない方に多い、この棒読み面接。面接は対話であって、演説であってはなりません。これでは言葉のキャッチボールというよりも、言葉のピッチング練習です。

 人は感情がこもった状態で話すと、自然に表情も伴います。嬉しい表情や悔しい表情など様々な感情で話す方は人を惹きつけます。

 しかし思い出しながらしゃべっていては表情が付いてきません。思い出している表情が出てくるくらいでしょうか。

 私の同業者のキャリアコンサルタントでは、そんな棒読みの対策として鏡の前で100回口に出して志望動機などを練習してもらう、という荒技を使う方もいます。確かに短期間であれば、100回口に出すことによって感情がこもるという効果も非常に期待できると思いますが、複数企業を受ける場合には志望動機が全く同じでは伝わりづらいという点もあります。

 コミュニケーションは訓練で効果が上がるので、普段からどのように人と接するかも重要な要素といえそうです。