「引きこもりのことを周囲に知られたくない家族はまだまだ多いです。親は親、子どもは子どもということを言う人もいますが、親子関係はそう簡単に切れない関係ではないかと思っています。親子関係が行き詰まったときに、誰かに相談できる関係があればいい。でも、それができにくいのが、やはり引きこもりなのではないかと思っています。身近な相談相手である民生委員児童委員も、引きこもりについては、ほとんど理解が進んでいないのが現実であり、これからの大きな課題だと思っています」

 引きこもり当事者たちが、安心して生活できて、多様な関係性を構築できる場が、ますます求められている。

 そこで、こうした理解と今後の生き方を多様な参加者で話し合えることを願って、「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」では、10月に北海道版「ひきこもりフューチャーセッション(FS)」を企画し、民生委員児童委員にも参加を呼びかける予定だ。

 ネーミングは「ひきこモシリフューチャーセッション」。

「モシリ」とは、人間の静かなる大地を意味するアイヌ語。「ひきこモシリ」とは、引きこもり当事者が安心できる居場所として、自分たちが伸び伸びと活躍する「ひきこモシリの開拓こそが真の地方創生であるぞ!」という思いを込めたという。

 テーマは「親亡き後の当事者として改めて親子関係を考える」(仮題)。 両親を亡くし、いまは1人で生活している当事者から、過去の親子関係の苦悩についての発表の時間も設けられる。

<ひきこもり当事者と親や親族との間には、考え方に大きなズレが生じコミュニケーションがうまくできない状態を続けている人が多いです。「ひきこモシリフューチャーセッション」では、そのようなズレから生まれる相互不信感を解消していく対話の場です。そして、ひきこもりの人たちの未来をどのように切り開いていくか、新しい働き方や生き方とはなにかをファシリテーターの協力のもと参加者と一緒に考えていきます>

FS申し込み先は、http://letter-post.com/
問い合わせは、info@letter-post.com

 筆者も招かれている「ひきこモシリフューチャーセッション」は、10月24日(土)に札幌市で開催される。

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