よく考えるための特効薬は
「整理、分解、比較」の3つ

 では、自分なりにしっかりと考え、相手が聞きたいことをきちんと伝えるためには、どうしたらいいのでしょうか。実は、その答えはとてもシンプルなこと。「整理、分解、比較」というたった3つのスキルを身につけるだけでいいのです。

 相手の話の内容や世の中の事象を「整理」、物ごとを取り扱いやすいような大きさに「分解」、相手に伝わる意味を引き出すように「比較」をするという3つのスキルを使いこなせるようになれば、どれほど複雑であっても問題の本質がスッと見えて、相手に伝えるべき答えが必ず導き出せるようになります。

 本書では、「整理、分解、比較」の3ステップの思考術について、読後は実際に自分なりにそれぞれのスキルを活用できるように、具体例を挙げながら丁寧にわかりやすく解説しています。この連載では、本書のエッセンスをウェブ版として、紹介していきたいと思います。

 私は、ボストンコンサルティンググループなどの外資系コンサルティング会社にて15年にわたり、コンサルタントとして働いていた経験があります。

 多忙な日々を振り返り、膨大な仕事をどうやり遂げて、無謀にも思える修羅場の数々をどうくぐり抜けてきたのかを考えたとき、どのような問題に直面しても解決のスキルはいたってシンプルだったことに気づいたのです。それこそが、「整理、分解、比較」という3つの基本のスキルを活用することでした。

 この本を読んでいただければ、“問題解決のプロ”であるコンサルタントの頭の中身が透けて見え、思考のプロセスを丸ごとおわかりいただけるでしょう。