10月21日から数日間、米国のテレビ番組には、マイケル・J・フォックスら映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」(1989年公開)の俳優陣が頻繁に登場していた。第1作の主題歌を担当したヒューイ・ルイスは、ニューヨークのミッドタウンでデロリアン(クルマ型タイムマシン)を運転するキャンペーンを行っていた。
日本でも話題になっていたように、主人公のマーティ・マクフライとエメット・ブラウン博士(ドク)が85年から未来に向かったのは、30年後(2015年)の10月21日だったからである。
映画で予想されたテクノロジーの進化は実際どの程度実現されたのか、という論評が米国で多数見受けられた。IT関連には現実が映画を超えていたものもあったが、クルマやスケートボードは空を飛べていない。
そして、それ以外にも興味深い点が幾つかあった。映画に登場する10月21日の米紙「USAトゥデイ」1面は、「東京の株価アップ、平均価格は5ポイント上昇」と報じていた。だが、米国の株価は載っていない。15年にはダウ平均株価よりも日経平均株価が重要と予想されていたようだ。