面接評価の項目は何?

 さて、仮に筆記試験とグループディスカッションの点数で評価するとすれば、元秀才として誉れの高い舛添要一氏や、副知事として都政の情報に多く接した猪瀬直樹氏のような候補者が、高い得点を得そうな悪い予感がする。

 新入社員の採用だと、一次選考、二次選考のプロセスを通ったとして、この後に控える「面接」が採否決定の本番だ。

 だが、率直に言って、面接は不正確な評価方法だ。しかし、それでも、人は直接候補者を見て採否を決めたがるのが現実だ。このともすれば不正確な評価を、幾らかでも客観的で正確なものにしようとする試みが、項目別の採点シートへの評価記入だろう。

 例えば、「積極性」、「協調性」、「責任感」、「適応力」、「コミュニケーション能力」、「ストレス耐性」、といった評価項目を立てて、それぞれの項目をたとえば5段階で評価して、重要度に応じた重みを付けて加重合計するようなオママゴト(失礼!)に付き合わされたことがある読者は少なくないのではないか。

 都知事候補の面接採点シートを作るとすると、評価項目は何だろうか。思いつく項目を挙げてみよう。

(1)おカネにクリーンか?
(2)基本的な処理能力が高いか?
(3)健康で献身的か?
(4)行政に関する知識・経験は豊富か?
(5)東京都議会・都庁への態度をどう評価するか?
(6)東京オリンピックに対する考え方が好ましいか?
(7)中央政府、地方との関係に対する考え方が好ましいか?
(8)思想信条が好ましいか?

 ここに挙げた項目は、おおよそ常識的なものだと思う。ただし、今思いついたのは8項目だが、(1)〜(3)の3項目と、(4)〜(8)の5項目は少々性格が異なる。

(1)〜(3)は、程度が勝っている方が好ましいことがはっきりしている評価項目だ。おカネにクリーンでない知事には、さすがにもう懲りた。仮に、残りの要素がどんなに素晴らしくても、後にカネの問題でごたごたする知事は願い下げだというのが都民のほぼ総意だろう。

 また、多くの案件に関わり、大きな災害時の指揮などを取るかもしれない都知事は、端的に言って頭のいい、処理能力の高い人がいい。

 加えて、都知事は都民のために献身的に働いてくれる人がいいに違いない。健康も性格も大切だ。よく働く知事を事前に見分けることは、入社後によく働く新入社員を事前に見つけるくらい難しいが、評価項目としての方向性に異論はあるまい。