いつもは毎回1人のバブルさん、ゆとりちゃんにスポットをあててお送りしている当コラムだが、今回も前回に引き続き、番外編として、三世代(バブルさん、氷河期くん、ゆとりちゃん)よりも少し上のシラケ世代であるコラムニストの石原壮一郎さんにご登場いただく。石原さんは、「大人力検定」「大人養成講座」などの著書も含め、“大人の所作”をテーマにしているお方だ。前回は、主に氷河期くんとゆとりちゃんへのダメ出しをしていただいたが、今回はバブルさんへもダメ出しをしていただくことにした。
<今回のシラケ世代さん>
コラムニスト
石原壮一郎さん
「大人モノ」の元祖&本家として、ビジネスから恋愛まで幅広いジャンルで日本の大人シーンを牽引しているお方。ニンテンドーDSのゲームソフトにもなった「大人力検定」では、世に大人ブームと検定ブームを巻き起こした
バブルさんは、カッコつけずに
「上司力」を身につけるべき
――前回は氷河期くん、ゆとりちゃんへのアドバイスをしていただきましたが、バブル世代に対しても何か言うことはありますかね。
バブルさんは、ほかの世代の人から調子よくやっているように見られがちですが、それって勘違いですよね。やはりバブル世代の人にもそれなりの葛藤や悩みがある。それを表に出すことを格好いいと思うか悪いと思うか、その価値観が違うだけではないでしょうか。
――バブルさんが氷河期くんなどほかの世代とうまくやっていくにはどうすれば良いでしょうか?
会社というのは、昔から先輩が後輩に指導して、人材を育てていくということをずっとやってきたと思うんです。それがバブル世代で断絶したんですね。バブル世代の人は上司になることを嫌がり、上司として振る舞うことができなかった。