20代からモデルとして成功し、その後も長距離走や野菜ソムリエなど、次々と新しい自分を発見し、新しい自分を構築していく長谷川理恵。彼女の変化と成長を支えたのは年間300冊を読破する朝の読書の習慣だった。単なるタレント本ではなく彼女の生き方本とも言える『朝リーディング』(ダイヤモンド社)の出版のいきさつ、そして多くの人の読書観を変えそうな有益な中身についての独占インタビュー。全4回のうち後編3回は、先日、東京・丸善丸の内本店で行われたトークショーの模様を再録する。
(インタビュー/森 綾)
1973年12月1日生まれ、神奈川県出身、A型、身長170cm。趣味はランニングと料理とサーフィン。3歳から7歳までの5年間を、父の仕事の関係でベルギーですごす。高校の3年間は、イギリスにある英国暁星国際学園で寮生活。卒業と同時に日本へ帰国。実践女子大学に入学する。1年生の秋、慶応大学の学園祭に遊びに行ったときに、スカウトされる。1993年、小学館『Can Cam』11月号に、読者モデルとして初登場。以来、『oggi』などファッション誌の人気モデルとして活躍中。また、2000年からはホノルルマラソンに参加、以来、数々の大会に出場している。オフィシャルサイトは「RieStyle」、オフィシャルブログは「リエゴト」。
朝なら小説より
断然ビジネス書を
――『朝リーディング』という本が出たきっかけは『レバレッジ仕事術』などのビジネス本のベストセラー作家としても知られるコンサルタントの本田直之さんと出会われたことだったそうですね。
はい。去年、LAでトークショーに出演する機会がありまして、そこで本田直之さんと初めてお会いしたんです。
ご本人の著書を含め、私がビジネス書ばかり読んでいるという話をしたら「それは意外性があって面白いから本にしよう」とおっしゃって。去年の終りから現実的な話になっていきました。
――確かに長谷川理恵さんとビジネス書の組み合わせは意外です。それも朝の読書を10年間続けられてきた、と。
もともと、本を読むのはそんなに好きではないんです。
自分の心身のコンディションを整えたり、自分のためになるような内容の本じゃないと、読んでも時間の無駄に思えてくる。小説にもきっと生きていく上でのヒントが詰まっているとは思うんですが、たとえば仕事で成功した人の本のようにすぐに実践できるものではないですよね。