20代からモデルとして成功し、その後も長距離走や野菜ソムリエなど、次々と新しい自分を発見し、新しい自分を構築していく長谷川理恵。彼女の変化と成長を支えたのは年間300冊を読破する朝の読書の習慣だった。第1回は、単なるタレント本ではなく彼女の生き方本とも言える『朝リーディング』(ダイヤモンド社)の出版のいきさつ、そして多くの人の読書観を変えそうな有益な中身についての独占インタビュー。今回は前回の前編に続いて、東京・丸善丸の内本店で行われた本田直之氏とのトークショーの模様の中編を再録する。
(構成/森 綾)

本屋へ行く。ビジネス書のコーナーに
張りついてどんどん買う

Photo by Takahiro Kohara

本田 『朝リーディング』をまだ読まれていない方は、明日の朝から早起きして、まずはこの本を是非読んでいただきたいなと思うんですけど。さあ、いよいよ中身の話をしましょう。長谷川理恵さんがどういうふうに本を読まれてるのか。皆さん、すごく興味があると思いますよ。まずは、本をどうやって選んでるのか。これが、僕と全然違うところがとても面白かった。僕も本を朝読むし、お風呂で読んだりもする。だからすごい似ている面もあるんです。でも全然違うと思ったのは、まず本の選び方なんですよ。どんな感じで選んでいますか。

長谷川 私は、そのときの気分で選びます。その日によって、毎日自分の気分が違うんですよね。特に女性はバイオリズムの関係もあって、なぜだかわからないけど気分が落ち込むことがある。逆に気分が上がるということもあったりするので、そのとき読みたいなと思ったもの、ピンときたものを読みます。私は本を探すとき、本屋さんに足を運ぶんです。

本田 うん、これが面白い。

長谷川 一通り自分の好きなコーナーを見てから、だいたい、ビジネス書のコーナーに張り付いてるんです。すると、その時の気持ちに合ったものが飛び込んでくるんですよ。成功した人からヒントを得たいというときは、そういう本ばかりが目について、とにかく片っ端からカゴに入れて買うんです。とても重い荷物になるので、配達しましょうかって言われるんですけど、でも帰ってすぐに読みたいので「持って帰ります」と言って家まで運びます。

本田 ものすごい量でしょ。

長谷川 ものすごい量ですね。