桜蔭・雙葉・豊島岡女子・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「女の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

女の子の「受験のストレス」が軽減できる勉強法とは?

塾の行き帰りは自由にさせる

 女の子は真面目ですから、塾の行き帰りも勉強しようとしたりします。しかし、そういう時間くらいゆっくり過ごしていいと私は思っています。塾の送り迎えでは、つい「今日の勉強はどうだった」と質問したくなるでしょう。

 このとき、塾のテストでいい点数を取ったなどと自信満々な状況ならいいのですが、たいていの女の子は、自分が「できていない」ことにフォーカスしています。ですから、それを母親が掘り返せば、さらに自信喪失してしまいます。

 それになにより、今の子どもたちは毎日忙しくて疲れているのです。塾の行き帰りはぼーっとしたり、勉強と関係のない話をしたり、好きな本を読んだりと自由にさせてあげましょう。

 ただ学習教材に向かっていればいいのだと思わないでください。そのときの子どもの心身が脆弱なものになっていたら、いくら勉強しても頭に入りません。