桜蔭・雙葉・豊島岡女子・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「女の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

女の子の中学受験では、親はどのようにサポートするのがベストなのか?

自分を解放させてあげると上手くいく

 サッカーの試合では、勝つチームの選手は、気合いの入った表情をしています。といってもこれは男子の話。女子チームは、笑顔がはじけているほうがいい結果を出します。

 2011年の女子ワールドカップドイツ大会で、勝負を決めるPKに入る前、日本選手は笑顔を見せていたけれど、負けたアメリカチームの選手は引きつった表情でした。フィギュアスケートの浅田真央さんも、スキージャンプの高梨沙羅さんもストイックになりすぎたときには失敗が先行しました。

 おそらく、普段から女子選手は自分のネガティブポイントに目がいく傾向にあり、そこに集中してしまうと本来の力が出せないのだと思います。

 子どもたちの受験も同様で、親はそのネガティブなところからポイントを切り替え「自分を解放させてあげる」ことが必要です。ぜひ、笑顔で接してあげてください。