感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える<br />「朗報です! 人生に失敗はありません」イラスト:カツヤマケイコ

失敗はあなたがつくる幻想のようなもの

きょうのひとことは、
「朗報です!人生に失敗はありません」

何か目標があって、それがうまくいかなかったら失敗じゃないのかとツッコミが入るかもしれませんね。

しかし、人生というのは、一時的に何かがうまくいかなかったとしても、先に続いていくものです。

そういう観点からすると、半永久的に失敗というのはないわけなんです。

なぜなら、何かうまくいかなかったことがきっかけになって、それが次の展開につながってうまくいくということもよくあるからです。

みなさんもよく使っている粘着メモ「ポスト・イット」(米3M社製)も、もともとは超強力な接着剤を開発しようとしたものの、超弱々しい接着剤ができてしまったという失敗から生まれた大ヒット商品なのだそうです。

この手の話は他にもたくさんありますが、広い視野を持って物事を俯瞰すれば、一時的な失敗も、全体の大きな流れのなかでの通過点でしかないことがわかります。

人生は、つらい目や困難な目にあって苦しみ悩みながらも、ハッピーエンドを迎える映画のようなもの。

もちろん、人生は人それぞれですが、そう思って歩んでいくことが大事だと思います。

人生には失敗というものは存在しない、経験を活かす力があるのです。

ある時点で目の前の出来事がすべてを決めてしまうという考え方は、失敗を恐れる人や緊張度合いの高い人によく見られることです。

ある時点で成功か失敗かが決まってしまって、うまくいかなかった場合は終わりだと考えてしまう。

そういう考え方をしてしまうと、緊張度合いが高まって本来の実力を発揮できないとか、過度のストレスを抱えてしまうという悪循環を招いてしまいがちです。

物事がうまくいけば、それはそれでいいし、うまくいかなかったとしても、まだその先がありますから、その経験を活かそうとすればいい。

ただそれだけのことなのです。

失敗というのは、あなたの心がつくっている幻想のようなもの。

それが本当に失敗かどうかなんてわからないのです。

うまくいかなかった物事がそこで終わることはなく、すべて先につながっているわけで、人生の1つのイベントにすぎません。

自分のやりたい物事があって、それに夢中になっていたら、あれこれと気にする必要はありません。

どんな結果であろうが、報われないことはないのです。

安心して物事に取り組んでくださいね。

きょうのひとことは
「朗報です!人生に失敗はありません」
でした。

参考になったかしら?