感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
与えられるのが当たり前だと思っている“雛人間”
きょうのひとことは、
「善意を食べ尽くす人は未熟なの」
先日公開した「精神科医が教える『関わらないほうがいい人』の特徴とは?」という記事がバズりましたが、その記事では「善意を食べ尽くす人」の話をしました。
善意というのは、きちんとわかってくれる人に与える。当たり前のように善意を受ける一方で、パクパク食べ尽くす人には、注意しましょうというお話でした。
シンプルにいうと、「善意は相手を選んで与えましょう」ということです。
善意を食べ尽くす人というのは、雛鳥のようなイメージです。
まだ幼い雛のことですから、親鳥が持ってきた餌を口を大きく開けてパクパクどんどん食べちゃうんですね。
もちろん、雛から親鳥に与えるということはありません。
餌を持ってきてもらうのが当たり前、それを食べて当たり前だと思っているわけです。
これは幼い雛だから成立する話です。
人間にたとえれば、生まれたばかりの乳幼児のようなものですが、大人になっても同じようなマインドの人がいるということです。
ひと言でいうと、「未熟な人」。“雛人間”のようなものです。
自分が未熟な“雛人間”だということに気づいておらず(または認められず)、人の善意を当たり前のようにパクパク食べるだけ食べる。
タチの悪いことに、そういう行為を悪いと思ってないので、こちら側が気にしても、どうにもなりません。
だから、ちゃんと巣立って空を飛べる大人とお付き合いをして、善意を渡しましょう。
そういうお付き合いのなかで、相手から善意を受けるかもしれません。
しかし、善意のギブアンドテイクを期待してお付き合いをするのは、ちょっと違います。
ただ、善意を受けた人は、相手にもなにか役立ちたいと思うのが大人であり、“雛人間”との違いです。
善意を受けたすぐあとに、必ず善意のご返杯をするということではなく、善意を受けたら感謝の気持ちを抱く。
そして、その感謝の気持ちを相手に伝える。
たとえ言葉で伝えなかったとしても、感謝の念を持っていれば、それは相手に伝わるものです。
そうしたことが人間関係を円滑に保つのであって、“雛人間”のように、ただただ当たり前のように人の善意をパクパク食べて、消化するだけでは、人間関係のバランスを欠いてしまいます。
それでは、いつまで経っても“雛人間”自身が成長できませんから、わざわざ餌を持っていかないほうがいいわけです。
善意を食べ尽くす人は未熟な傾向がありますから、自分の善意は、空を飛べる大人に与えましょう。
きょうのひとことは、
「善意を食べ尽くす人は未熟なの」
でした。
参考になったかしら?