感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える<br />いちばんダメなアドバイスイラスト:カツヤマケイコ

いいアドバイス、悪いアドバイス

きょうのひとことは、
「決めつけない人のアドバイスを聞きましょ」

いろんな人がアドバイスをくれると思うのですが、基本的には話半分で聞いておくことです。

なぜなら、自分のことをいちばんわかっているのは自分だからです。

もちろん、他人の客観的な視点には、自分が気づいていないこともあります。

だから、他人にアドバイスを求めること自体は正しいです。

ただし、トータルでいうと、自分の考えていることや進めていることは、圧倒的に自分のほうがわかっているはず。

自分では補えない部分を他人に聞いてみるというスタンスが、ほどよいのです。

また、ちゃんとしたアドバイスをくれる人というのは、実際のところ、本人がいちばんよくわかっているし、本人が決めるべきだということを重々承知して、客観的な意見を与えようという人です。

アドバイスするにしても、わかっている人は「私はこう思う」とか「僕だったらこうする」といういい方をして、「こうしなければいけない」「こうするべきだ」と決めつけで話したりはしません。

押しつけるようなもののいい方をするのは、その人がいい人だとか悪い人だとか、そういう問題ではありません。

これは、スタンスの問題なんです。

よくわかってない人は、「あなたはこうだから、こうするべきだ」とか「こうすると絶対にダメだよ」とか、そういういい方をしてくるんですね。

こういう人は、自分のことは自分がいちばんよくわかってる、相手のことも相手がいちばんよくわかっているという認識や謙虚さに欠けているのです。

自分の意見のほうが正しいと思い込んで、なんとなく決めつけるような、押しつけるようなものいいになってしまうわけなんです。

ちゃんとしたアドバイスをくれる人は、そこまでは出しゃばりません。

「あなたなりの考えがあるから、最終的にはあなたが決めたらいい」と一歩譲ったアドバイスをしてくれます。

だから、決めつけるような人のアドバイスは、むしろ聞かないほうがいいと思います。

ただし、他人にアドバイスを求めるなということではありません。

あくまで自分と他人、話半分で聞くスタンスが大事です。

きょうのひとことは、
「決めつけない人のアドバイスを聞きましょ」
でした。

参考になったかしら?