その結果、頭の中は知識が整理・整頓されないまま詰め込まれた状態になり、まとめテストで実力を発揮できなくなってしまうのです。この「早く終わらせる学習(作業)」の習慣を残したまま2学期に入ると、新しい単元でも成績が伸びにくい状態が続いてしまいます。

「積み残し」の消化より
まずは答案の「頑張った証拠」を探す

 テストの結果に振り回され、闇雲に勉強量を増やしたり、間違えた問題を最初からすべて解き直したりするのは得策ではありません。新学期の授業や宿題も始まるなかで学習が回らなくなってしまいます。

 まずは、テストの答案用紙をチェックして「どこまで理解できているか」の現在地を次のポイントに注意しながら確認しましょう。

•    答えは間違っていても、途中まで正しく考えているか?
•    図や式を描いて考えようとした跡があるか?
•    国語の選択問題で、まぎらわしい2つに絞り込めているか?
•    正しい知識は持っていたが、問題の指示を読んでいなかったのではないか?

 このとき、点数やバツ(×)の数ではなく、間違った問題の中にある「マル(〇)の要素」を探すことが重要です。

「こんなに頑張ったのに、どうしてできなかったの」と責めるのではなく、「ここまでは考えられていたね」「この部分を直せば次はできそうだね」と声をかけてあげてください。

 答案に残された思考の跡を一緒にたどることで、お子さん自身も「なぜ間違えたのか」に納得でき、「早く終わらせる学習」から「丁寧に理解する学習」へと切り替えるきっかけになります。

塾のカリキュラムを確認し
復習ポイントを絞り込む

 現在地の確認ができたら、9月中を目安に「今後の学習に必要な基本部分」に絞って復習を行います。ここでいう「基本」とは、単にテキストの基礎問題を解き直すことではありません。算数であれば「なぜこの式を使うのか」「なぜ図を描くと解けるのか」という考え方の土台を補強することです。