NHKスペシャル取材班 2016年9月19日に放送された「#健康格差 -あなたに忍び寄る危機-」は、日本社会で、職業、経済力、家族構成や地域などによって、病気のリスクや寿命に格差が生じる「健康格差」の問題が深刻化していることを浮き彫りにし、高い視聴率を獲得。放送直後から大きな反響を呼んだ。 番組では、所得や働き方の違いが命をも脅かす現場と実態を取材。このままでは社会全体の活力が失われ、医療費や介護費のさらなる増加にもつながる恐れがあるとして、根底にある雇用や貧困問題に向き合うだけでなく、国内外で始まっている先進的な取り組みや、専門家と市民の討論から具体案を提示した。「健康管理は自己責任か、社会の問題か」といった話題を中心に、放送中からツイッターなどのSNSには1万件に迫る投稿が集まり、トレンドの上位に入るなど話題になった。 秋田県男性なぜ短命?寿命と健康に深刻な「都道府県格差」 NHKスペシャル取材班 低所得の人の死亡率は、高所得の人のおよそ3倍――。所得や家庭環境などにより自らの健康を維持する最低限の条件すら蝕まれつつあるという異常事態を指摘したNHKスペシャル「#健康格差」が書籍化。その第2章を特別に全文公開! 2017年11月28日 5:00