2025年の株価は基本的に上昇基調だったが、個別に見るととびぬけて上昇した株もあれば、急落した株も。ここでは「大型株」「中小型株」のカテゴリー別に、上がった株と下がった株のランキングを公開!すでに値上がりしているものの、まだまだ“買い”の株がある一方、株価は急落したが、今からむしろ復調しそうな株もある。アナリストの投資判断を参考にしながらチェックしてみてほしい!(ダイヤモンド・ザイ編集部)
「AIインフラ」「造船・重機」「内需回復」の関連株が躍進!
下がった株の中にはすでに下値リスクが後退した銘柄も!
2025年に「株価が上がった株」と「株価が下がった株」には、それぞれどんな特徴があるのだろうか。それを探るため、以下では「大型株」「中小型株」の2タイプに分けて、2025年の年初から11月26日までに上がった株&下がった株のランキングを作成した。
まずは、時価総額3000億円以上の大型株から。上がった株を上昇率の順にランキングにすると、以下のようになった。
上がった株の上位20位までの中で目立つのは「AIインフラ」「造船・重機」「内需回復」という、今が旬のテーマに関連する企業だ。特にAIサーバやデータセンターに関連する需要は、電線から非鉄金属、建設に至るまで幅広い分野に波及した。
また、国策関連でもある造船・重機セクターも躍進している。内需関連はインフレが追い風に。金利のある世界へ移行したことで、11位には地銀のほくほくフィナンシャルグループ(8377)がランクイン。ここでは紹介していないが、21位以下に目を向けると、多数の地銀株が入っている。
一方、下落した大型株の上位10位までは以下の通り。
中国経済の減速や、競争激化の煽りを受けた消費財・素材メーカーが並んでいる。円安も逆風となった。ただし、悪材料の出尽くしから株価反転も見込まれ、10銘柄中3銘柄が「強気」に。実力はあるが一時的な要因で売られた銘柄は、見直し買いが入る可能性も高いだろう。
ちなみに、不正会計問題で揺れる3位のニデック(6594)は、特別注意銘柄に指定されて日経平均株価やTOPIXなどの指数から除外されている。指定解除までの少なくとも1年間は、復調は厳しそうだ。









