内藤博文
ワインの歴史は古く、人類が文明を持ちはじめた時代に合わせるかのように登場しています。エジプトのファラオはワインを薬としても尊重し、古代ギリシャの哲人たちはワインに酔っぱらいながら知的会話を愉しんできました。さらにイエスがワインを自らの血になぞらえて以降、カトリックとワインは切っても切り離せない関係となっています。そう、ワインには人間の歴史が詰まっているといっても過言ではないのです。たとえば、フランス革命とも密接なつながりがあるのをご存じでしょうか?今回は、フランス革命とワインの“歴史には書かれていないつながり”について『世界史を動かしたワイン』(青春出版社)から抜粋して紹介します。

2020年、イギリスはEU(ヨーロッパ連合)を離脱し、世界中を驚かせました。理由として経済や法律の問題が取り上げられていましたが、ヨーロッパの歴史をひも解くと、実はイギリスと他の欧州諸国では中世の頃からまったく異なる文化や意識を持っていたのです。そこで今回は、歴史ライター・内藤博文さんの著書『「ヨーロッパ王室」から見た世界史』(青春出版社)から、ヨーロッパを形作ってきた王家の歴史について抜粋紹介します。
