藤田耕司 一般社団法人日本経営心理士協会代表理事、公認会計士、税理士、心理カウンセラー 人材育成から労務問題、採用、営業、マーケティングの分野で1200件超の経営相談を受け、心理学と会計を活用した経営改善を行う。その経験から経営者の心理、部下の心理、顧客の心理を分析し、経営心理学として体系化することで経営改善の成果を高める。また、経営心理学を学ぶ経営心理士の資格を創設。経営心理士講座の受講生はのべ5000人を超え、その内容は大手企業や省庁でも導入される。著書に『リーダーのための経営心理学』(日本経済新聞出版社 日本・台湾・韓国の3カ国で出版)、『経営参謀としての士業戦略』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。 「もうこの仕事やらなくていいよ」で部下が退職、リモートでの会話のリスク 藤田耕司 「もうこの仕事はやらなくていいよ」。リモートワークを導入したある企業で、部下の仕事の負担が重そうだと感じた上司が、部下の負担を減らしてあげようと気を使い、チャットでこのメッセージを部下に送りました。ところが、これが原因で、その部下は退職してしまうことに。なぜこういう事態が起きたのでしょうか? この例を元に、リモートワークにおけるコミュニケーションの弊害となる心理的要因について、経営心理士の筆者がお伝えします。 2022年5月9日 4:20