服部正策 農学博士 島根県生まれ。専門は実験動物学、医動物学。東京大学農学部畜産獣医学科卒業。東京大学医科学研究所の奄美病害動物研究施設に2020年3月まで約40年間勤務。ハブの生態、咬傷予防、ハブ毒インヒビターの研究や、ワタセジネズミ、トゲネズミなど野生哺乳類の研究、実験用霊長類を使用した感染防御実験などを行ってきた。休日や夜間の野生動植物の観察がライフワークで現在も続けている。退官後は、島根県の山間部で農業をしながら、奄美の自然を伝える活動や著述に勤しんでいる。著書に『マングースとハルジオン』(伊藤一幸との共著、岩波書店)がある。 「毒の強さ」はヤマカガシ以下、それでもハブが「国内最強」のワケ…複雑怪奇な毒性分とは?【専門家が解説】 服部正策 ハブは日本最強の蛇だ。咬まれると、激しい痛みが走り、20~30分で毒が回る。患部が異常に腫れ、血管、筋肉が破壊され、血行障害から筋肉壊死が起きるケースもあるという。奄美にある東京大学医科学研究所奄美病害動物研究施設で40年間働いていた著者が、ハブ毒の“真の怖さ”を解説する。※本稿は、服部正策著『奄美でハブを40年研究してきました。』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。 2024年6月20日 9:30