民主党代表選候補による政権構想の第2弾は、馬淵澄夫前国土交通省である。インタビューかアンケートをお願しており、代表選までにどうしても時間がないためアンケートによる回答となったが、詳細に答えていただいた。目指す国家像は家族が慈しみあいながら暮らせる国であり、そのためにまずは経済再建を優先し、企業経営の経験活かした国家マネジメントを行う、というのが主旨である。
家族が慈しみあいながら暮らせる
国づくりを目指す
Q1 どのような国づくりをしたいのか、その全体像について。
家族が慈(いつく)しみあいながら暮らせる国というのが第1。お父さん、お母さん、子どもたち、おじいさん、おばあさんがいて、みんなが支えあいながら、家族が一緒に楽しく暮らせる国にするというのが理念です。
そのために必要なことが適度な経済成長です。「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、政治の役割は礼節を人に押し付けるものではなくて、一人ひとりが礼節をもって暮らせる前提となる衣食が足るような環境を整えることだと考えています。
私が政治を志したきっかけは、田中角栄元首相です。田中元首相の評価については毀誉褒貶ありますが、コンピュータ付きブルドーザーといわれたように、日本全国すみずみまで、あらゆる人に政治の光を当てようとして、常に人々の家庭のかまどに火がともっているかどうかを見ようとした。そしてそれを実現するための国土開発のグランド・デザインを描いていました。