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ソニー、パナソニックはなぜ勝てない?
韓国の巨人「サムスン」グループの凄み

週刊ダイヤモンド編集部
【10/02/27号】 2010年2月22日
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『週刊ダイヤモンド』

 意外に思われるかもしれませんが、世界で一番薄型テレビを売っているのは、ソニーでも、パナソニックでもなくて、実は韓国のサムスン電子です。

 世界シェアでは、サムスンはソニーの2倍、パナソニックの3倍にも及びます。海外市場においては、日本の両雄はこてんぱんに打ち負かされているのです。

 年初に米ラスベガスで開催された、世界最大の家電見本市では、サムスングループの総帥・李健熙氏(前グループ会長)が、高らかに勝利宣言をしました。

 「我々は(日本メーカーより)基礎とデザインで先行している。一度先に立った者を追うのは難しい」――。

 薄型テレビ、液晶パネル、半導体――世界シェアトップ製品の連打により、2009年度のサムスン電子の連結売上高は136兆ウォン(10.9兆円)、営業利益11兆ウォン(8700億円)に達しました。

 もはや営業利益1兆円超えは射程圏内。世界同時不況の傷跡をいまだ引きずる日本の電機メーカーとは、対照的な結果になりました。

 では、サムスンにあって、ソニーやパナソニックに欠如しているものは何なのか。本特集では、サムスンの強さの秘密を、経営、マーケティング、人事、技術、設備投資といった多角的な視点から、分析・検証しました。

 サムスン電子を中核とするサムスングループの全体像をお見せするために、関係会社の株式持ち合いの構図、創業家の支配構造についても詳しく解説しています。

 また、特集チームでは、サムスンのパワーを肌で感じようと、出費に頭を抱える編集長を説得して海外取材も決行。中国、マレーシア、欧州各国において、サムスンのグローバル戦略の神髄を目の当たりにしてきました。躍動感ある現地レポートにもご期待ください。

 最後に――。世界のリーディングカンパニーへ上りつめたサムスンですが、その前途が安泰だとも言い切れません。コスト競争力で勝る中国・台湾勢、ビジネスモデル構築力で勝る米国勢が、サムスンのすぐ背後に迫っているからです。

 日の丸電機メーカーとて、手を拱いているわけではなく、サムスン追撃の狼煙をあげています。

 世界のエレクトロニクスメーカーの勢力図は、どう塗り変わるのか。日の丸電機メーカーに巻き返しのチャンスはあるのか。グローバルな覇権争いの「現場」を、特集誌面上でお楽しみください。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 浅島亮子)

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