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ニッポン「趣味活」生態図鑑

日本の未来に絶望し海外移住も 
「和僑」になりたい“ロスジェネ着物男子”の愛国心

西川敦子 [フリーライター]
【第3回】 2010年9月24日
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 近頃、じわじわ増えていると聞く“着物男子”。そこで今回お会いしたのは、「パジャマ、スーツ以外の洋服は一切持ってません」と言い放つ、筋金入りの着物オタク氏。しかしお話を聞いてみると、その情熱は和装女子のおしゃれ熱とはまるで異なることが判明した。ニッポンの未来を憂えるロスジェネ世代が語る「日本人の品格」とは?じつは怪しい呉服業界の裏事情とは?アジアに雄飛する「和僑」って何――?

 なお、この連載ではさまざまな「趣味活」の達人にインタビュー。職場や社会がギスギスする中、自分の時間を生き生きと満喫する男たちの、熱くて奥深いオタクワールドを紹介していく。

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趣味活男#03:中村和彦さん(35歳)
職業:大手飲料メーカー
家族:妻
趣味:着物
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ついつい「着物出勤」も?!
“和リーマン”の風変わりな日々

 『ひょっとして落語家さん?それともお坊さんですか?』

 道端でよく声をかけられる。着物姿に丸坊主の頭。フツーの会社員にはとても見えない中村和彦さん(35歳)は、地元ではけっこう有名人だ。

どこから見ても会社員という雰囲気ではない中村さん。逆にスーツ姿が想像できない

 「オフタイムはずっと着物で通してますからね。特別な格好という意識はぜんぜんないです。一度、病院の帰りに、着物のまま何気なく出勤してしまい、人事部経由で上司に怒られちゃいました」 

 パジャマ以外の私服はすべて着物というだけあって、この日の着物姿も板についていた。

 柄は“鳥獣戯画”がモチーフ。なんと洋服生地を仕立てたものとか。半襟も手ぬぐいを切って自分で縫いつけている。モノトーンを基調とした、すっきりいなせな組み合わせだ。待ち合わせたのは高級住宅街のカフェだったが、周囲で雑談しているセレブなマダムたちがちらちらと視線を送ってくる。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


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多くのビジネスマンが仕事や家庭でのストレスにさらされている現代社会。しかし、そんな彼らを「熱く」救うものがある。それが「趣味」だ。本連載では「趣味活」によって楽しく生きるオタク系サラリーマンを毎回紹介し、仕事や家庭以外の新しい生き方を提案をするとともに、彼らをターゲットにしたビジネスの拡大を追う。

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