住宅ローンおすすめ比較[2017年]
2016年7月28日公開(2016年8月9日更新)
ザイ・オンライン編集部

住宅ローンの借り換えで今、得するのは「固定型」!
35年固定はローン減税適用で実質“マイナス金利”、
10年固定も銀行の競争激化で、異常な低金利状態に!

 「今、住宅ローンを借り換えするなら、長期の固定ローンが絶対におすすめ」と、多くのファイナンシャルプランナー(FP)が口を揃える。

 住宅ローンの金利には「変動型」と「固定型」がある。

 「変動型」はその名の通り、返済期間中に金利が変動し、半年に一度、その時点の市場金利に合わせて見直される。メリットは金利が低いこと。新築マンションの販売センターや住宅の展示場で、返済シミュレーションに使われるのは決まってこのタイプだ。なぜなら、金利が低ければそれだけ毎月の返済額が少なくなり、不動産会社が物件を売り込むにはもってこいだからだ。しかし、変動型は将来の金利上昇の影響をもろに受けるというデメリットがある。

 一方、「固定型」には5年、10年、35年など、金利を固定する期間によっていくつかの商品がある。

 なかでも、全期間の金利を固定する「35年固定型」は「変動型」とは異なり、最初に決まった金利が全期間変わらず、毎月の返済額が変わらないので、安心感がある。政府が全期間固定の「フラット35」に税金を投入して支援するのも、借り手にとって金利上昇の影響を受けにくい仕組みだからだ。ただし、これまでは金利が高かったために毎月の返済額が増え、同じ年収で借りられる金額も少なくなってしまっていた。

 しかし、2016年2月に日銀がマイナス金利を導入して以降、異変が起きている。

 8月1日、新しく発表された「フラット35」の金利はなんと0.90%。住宅ローン減税によって、ローン残高の1%分の所得税が控除されることを考えると、リスクの少ない長期ローンが実質0.1%の“マイナス金利”になっていることを表している。

 なぜ、こんなことになっているのか。

 銀行の10年以上の固定型住宅ローンは、長期金利を参考にして金利を決めている。その長期金利が、日銀がマイナス金利を導入して以降、下げ止まらないのだ。長期金利の指標となる「新発10年物国債」の利回りは、2016年7月27日にはマイナス0.295%の過去最低を記録している。 

 7月29日に日銀が追加緩和政策を発表して以降は、これ以上の緩和策はむずかしいのではという思惑から、10年国債の利回りはやや上昇している。すでに、大半の金融機関が8月の住宅ローン金利を発表した後の動きであり、9月以降の金利動向に注目だ。 

 仮に今後もこの傾向が続けば、今が長期金利の底値水準ということになる。

変動金利と35年固定の差がわずか0.4% 

 長期の固定金利に比べると、変動金利は大きく下がっていない。すでに金利が低く、これ以上は下がる余地が小さいからだ。そのため、「変動型」と「固定型」の金利差も縮小している。下のグラフは、新生銀行の「変動型」と「35年固定型」の金利差を示したものだ。2011年5月はその差が1.77%だったが、2016年5月は1.20%にまで縮まっている。

 諸経費等を加味した「実質金利」で、8月時点の金利を比較したらどうなるか。ザイ・オンライン編集部が作成した「住宅ローン『実質金利』ランキング(35年固定)」でトップに立ったソニー銀行は1.01%、「住宅ローン『実質金利』ランキング(変動金利)」で一番金利が低い楽天銀行は0.57%だから、その差は0.44%でしかない。

 35年の全期間、金利を固定できる安心が、わずか0.44%の金利差で得られるなら安くないだろうか。将来の金利上昇リスクに備えるなら今が絶好の機会だ。低金利が続く間は「変動型」で、金利が上がり始めたら「固定型」に切り替えようとしても、その時点では「固定型」の金利がもっと上がっている可能性が高い。

 多くのFPが全期間固定型の「35年固定型」を薦めるのも、うなずけるだろう。 

5年固定より10年固定の金利が低い異常事態

 「35年固定型」以外にもう一つ、おすすめの金利タイプがある。それが「10年固定型」だ。

 特に競争が激しい「10年固定型」は、銀行間の競争が激しく、毎月のように金利引き下げ競争を繰り広げている。8月の三井住友信託銀行とりそな銀行の表面金利はなんと0.35%。諸経費等込みの実質金利でも、りそな銀行は0.59%であり、「住宅ローン『実質金利』ランキング(10年固定)」ではトップだ。

 ちなみに、「住宅ローン『実質金利』ランキング(変動金利)」でもっとも金利が低い楽天銀行との差は0.02%でしかなく、「変動型」と「10年固定型」がほとんど一緒という異常な事態になっている。

 さらに驚くことに、「10年固定型」より金利が低いのが常識であるはずの「5年固定型」のほうが金利が高いという異常事態になっている。「住宅ローン『実質金利』ランキング(5年固定)」のトップは楽天銀行で実質金利が0.63%だ。これなら「5年固定型」よりも、りそな銀行の「10年固定型」を借りたほうが金利が低いのだ。

 バーゲンセール状態となっている「35年固定型」と「10年固定型」。借り換え希望者はここを見逃す手はないだろう。
(※記事内の金利・各種手数料などのデータは、記事公開時のもの。最新のデータは、各種ランキングを参照のこと)

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【住宅ローン「実質金利」ランキング(10年固定)】本当に得する住宅ローン借り換えランキングを発表!銀行の競争が激しい「10年固定」で一番お得なのは?

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◆「10年固定」住宅ローン金利ランキング (借り換え)
※借入金額3000万円、借り入れ期間35年(詳細な条件は表組の下に記載)
順位
銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1位
◆りそな銀行 <WEB限定借換ローン(当初型)10年固定>
0.670%
0.500%
0円
借入額×2.16%+3.24万円
【りそな銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
大手銀行の一角で住宅ローンの獲得に積極的。特に借り換えに力を入れており、10年固定金利は実質金利でも非常に金利が低い。WEB限定商品は他の商品と諸経費が違って割高だが、それでも競争力がある。オプションとして、16の特定状態・所定の要介護状態を保障する新しいタイプの団体信用生命保険を提供している
2位
◆みずほ銀行 <最後まで変わらずおトク!(ネット) 10年固定>
0.845%
0.825%
借入額×2.06% ※1
3.24万円
【みずほ銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
3大メガバンクの一つで全国に支店があるほか、ネット住宅ローンをラインナップする。オプションである「8大疾病補償プラス」は、保険料が安く、途中解約可能で使い勝手がいい。返済期間は変えずに、一定期間返済額を増減額したり、借り入れ期間を延長したりできる「ライフステージ応援プラン」も用意する
3位
◆イオン銀行 <[期間限定]特別金利プラン 10年固定>
0.859%
0.590%
0円
借入額×2.16%
【イオン銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
イオンでの買い物が5年間、5%オフになる(年間90万円まで)ので、合計で最大22.5万円分のメリットがある。固定期間終了後の金利優遇幅が大きく、実質金利では上位に顔を出す。売買契約金額・工事請負契約金額の105%まで借りられるので、諸経費やリフォーム費用も住宅ローンと一緒に、低い金利で借りられる
イオン銀行の住宅ローンのの公式サイトはこちら
【関連記事】[イオン銀行の住宅ローンの金利・手数料は?]契約後5年間はイオングループでの買い物5%OFF!8大疾病に2つのガンを追加できる充実の保障特約も
4位
◆カブドットコム証券 <三菱東京UFJネット住宅ローン 10年固定>
0.867%
0.600%
0円
借入額×2.16%
【カブドットコム証券の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
同じグループである三菱東京UFJ銀行のカブドットコム証券専用住宅ローンを販売する。ネット専用商品ならではの低金利を実現しており、固定期間終了後の金利優遇幅も大きめなので、実質金利は低い。事前審査から契約まで窓口に行く手間がないのは便利だ。金利タイプは少なめ
カブドットコム証券の住宅ローンのの公式サイトはこちら
【関連記事】[カブドットコム証券の住宅ローンの金利・手数料は?]三菱東京UFJ銀行の住宅ローンを低金利で提供!契約まで来店不要で、保証料・一部繰上返済が無料
5位
◆楽天銀行 <変動金利(固定特約付き)10年固定>
0.870%
1.095%
0円
32.4万円
【楽天銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
金利、諸経費が安いだけでなく、固定金利期間終了後に適用される金利も安めで、実質金利で見て競争力が高い。事務手数料は一律32万4000円であり、他のネット銀行の多くが採用する2.16%に比べて安い。また、事前審査の結果は最短で翌日、本審査は3~4日で回答する。店舗に行かず契約が可能
6位
◆ソニー銀行 <住宅ローン 10年固定>
0.882%
0.898%
0円
4.32万円
【ソニー銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
手数料が4.32万円と安い「通常の住宅ローン」は全期間固定と一定期間固定の商品に強みがあり、借り入れ時の金利が低いだけでなく、固定期間終了後の金利も低めに設定されている。全期間固定(20年超)なら、こちらを選ぼう。もう一つの商品である「変動セレクトローン」は変動金利向けの商品で、表面金利の低さはトップクラスだが、手数料は借入額の2.16%かかる
ソニー銀行のお申し込みはこちら
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