引っ越し後、挨拶に行ったときは「感じの良い人」に見えた隣人が、しばらくして"本性"を現した――。住まいは選べても、隣人まで選べないのが怖いところ。社会人男女が「異常だった」「怖かった」「身の危険を感じた」と悲痛な感想を漏らす、なんとも恐ろしいモンスター隣人の事例を集めた。(取材・文/池田園子、編集協力/プレスラボ)
絶えない「隣人トラブル」
地域の「問題児」を超える「モンスター」
「隣人」という言葉を聞いて何を連想するだろうか。残念なことに「隣人トラブル」を一番に思い浮かべる方は少なくないのではないか。Googleで「隣人トラブル」と検索すると、157万件以上(2016年8月30日時点)の結果がヒットする。隣人が起こすトラブルは珍しくなく、多くの人が悩んでいる。
もちろんトラブルという要素とは無縁の、穏やかでまっとうな人々ばかりで構成されたエリアやマンション、アパートも存在するだろう。しかし、それはレアケースで、一部の幸運な人々だ。住む場所は自由に選択できても、隣人は選べない。住居を借りるにしても、買うにしても同様で、住んでからわかることがあったり、住んでから「問題児」の存在に気づいたりすることもある。
「問題児」と若干のかわいらしさを含む表現をしてみたが、許せないレベルの問題を起こす隣人もいる。「モンスター」といっても過言ではないタイプの人物だ。
本稿では、通常の感覚では理解しかねるような「モンスター隣人」のケースを世の男女に聞いて集めてみた。あなたの身の回りに、こんなモンスター隣人はいないだろうか。
お菓子のバラ撒き、ゴミの大量放置
ベランダに出没する迷惑な「変人」たち
冒頭から想像を超えたモンスター隣人を取り上げるのは刺激が強すぎるため、軽度な(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度」と補足しておく)事例から見ていきたい。
「部屋から眺める景色がすごく綺麗だし、外の空気を吸いたいこともあって、よくベランダに出るのですが、隣の女性が変人です。彼女も頻繁にベランダに出ているようで、こっそり観察していると、スナック菓子の欠片を1階の植え込みに向かって投げているんです。目の前の道路にコーンフレークを撒いていることもありました。それに鳩が群がって……。はっきり言って、公共の場にゴミを捨てているのと変わらないので、やめてほしいですね。鳩だけでなくカラスも集まりそうですし」(30代女性)