>>(上)より続く
しかし、離婚はあくまで慎太郎さんと元妻の問題であり、「元夫が離婚の経緯を子どもに話すと言っているから」という理由で、元妻に子どもたちとの接触を断られても仕方がありませんし、さすがの私もフォローのしようがありませんでした。
それ以降、元妻は全く子どもたちと取り次いでくれることはなくなり「息子には電話もするな、メールもするな、手紙を送るな。そして誕生日やクリスマスにプレゼントを郵送してくるな」と言いたい放題で、慎太郎さんは子どもたちに直接会うことが叶わないのはもちろん、もちろん、電話やメール、スカイプ、そしてプレゼントの郵送まで禁止されてしまい、途方に暮れていたのです。
「風の噂じゃ、息子には『パパは死んじゃったの』娘には『パパはお星様になったの』と吹き込んでいるらしいですよ!本当にもう踏んだり、蹴ったりです。これじゃ本当に「ムダ金」ですよ。僕の財布はアイツの打出の小槌じゃないんですよ!僕のことを銀行ATMか何かと勘違いしてるんじゃないか!」
このように慎太郎さんが元妻に対して激しく憤るのも無理はありませんが、どのように妻を説得し、いったん途切れてしまった子どもとの接点を取り戻し、関係を修復し、もう1度「子の父親」として復活することができるでしょうか?
慎太郎さんは業を煮やして元妻のところへ直談判をしに行ったのですが、話は遅々として進まなかったようです。わがまま放題を言い続け、意味不明な持論を展開し続け、過激なヒステリー行動を起こし続ければ、どうせ途中であきらめるだろうと元妻に甘く見られていたのでしょうか。元妻は言いがかりにも似た難癖をつけてきたのです。
まるで子どもは人質
「金さえ払えばいいのよ!」と元妻
「離婚したんだから、もう関係ないでしょ!私たちに付きまとわないでほしい」と逆上し、まるで子どもを人質にとるような振る舞いを目の当たりにして、慎太郎さんは怒りのあまり手に震えが止まらなかったそうです。