「誰とやるか」を重視すれば
たくさん面接が必要になる

 日本のある領域でナンバーワンのシェアを誇る外資系企業に、某コンサルティング会社のパートナーが転職したときのことです。彼は海外MBA持ちで事業会社の経験もあり、かつ名の知れたコンサルティング会社のパートナーです。すぐにでも転職が決まるのかと思いきや、この外資系企業では「グローバルのパートナー全員のOKが出ないと採用はできない」という決まりがあり、彼は世界中の各エリアを飛び回り、現地にいるパートナーに集まってもらい面接を行ったそうです。

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 面接をすべて終えるのにかかった期間はおよそ2ヵ月。そしてようやく「総意が得られたのでぜひ一緒にやりましょう」とのオファーが出たときは「とても嬉しかった」と語っていました。

 ここまでやるとその会社でどんな人たちが働いているかを理解できますし、同時に自分のことをきちんと理解してもらえます。たくさん面接をすればいろいろ至らない面もさらけ出すことになるので、素の自分で勝負するしかない。それを見て評価してもらう一方、こちらもたくさんの社員と会って情報を得るので、多少の疑念は残るにせよ、入社の決断を間違う可能性は非常に低くなります。

 言い方を変えると転職では「何をやるか」も大切ですが、「誰とやるか」を重視すればたくさん会う必要があるということです。転職活動を「何をやるか」だけで考えると、必要なスペックさえ合えばよいのでできるだけ効率的に、という見方になってしまいますが、現実には「誰とやるか」のほうがより重要であることはみんな実感しているはずです。

 スカイプ面接に話を戻すと、非常に有用なツールであるのは確かですが、それですべて完結するわけではないし、転職プロセスの効率化ばかりに目がいくと「誰とやるか」の確認がおろそかになる恐れがあることに注意してください。