早いもので今年もあとわずか。年末に向けて忘年会が行われる時期だが、幹事の悩みどころのひとつはその予算だろう。アイシェア(東京都渋谷区)は、20~40代の男女に、今年の忘年会の予算相場をアンケートした。

忘年会予算は年々減少?
約20%「昨年に比べ予算減ると思う」

 有効回答者414人のうち、昨年末に職場で忘年会を行ったと答えたのは全体の52.9%。業種によっては、「少ない」と感じる人も多いのではないだろうか。また、1人あたりの平均予算を聞いたところ、1位は「3000円~4000円」(50.7%)。2位は「5000円~6000円」(29.7%)だった。全体では5000円未満が半数以上を占めたが、「7000円~8000円」(4.6%)、「9000円~1万円」(6.4%)という人も。

 それでは、今年の忘年会はどうだろう。昨年と比べて予算がどうなると思うかを聞いたところ、「増えると思う」と答えたのはわずか2.6%。77.1%が「同じくらいになると思う」と答え、20.4%が「減ると思う」と回答した。

抽選で「忘年会費が無料」サービスを
実施する居酒屋チェーンも

 居酒屋チェーン店では、3000円~4000円でコース料理と飲み放題を提供するメニューが多い。このことも、「3000円~4000円」が半数を占めた理由の1つだろう。ワタミフードサービスでは、「忘年会当日無料に!」と銘打ったサービスも登場。期日までに予約すると、抽選で最大5万円まで無料になる。各店とも、かき入れ時である忘年会の予約を確保しようと躍起になっている。

 また、昨年、今年と低価格居酒屋が続々と登場している。全品280円の焼き鳥屋、300円の中華料理居酒屋などについては当サイトでも以前、「“安かろう旨かろう”で市場を席巻!大手がかなわない『低価格居酒屋』の戦略」という記事中で紹介した。

 筆者もつい最近、「給料日前は当店で、給料日後は他のお店に行ってください!」という看板を出した新規オープンの居酒屋を見たばかり。これらの店の中には、3000円前後で飲み放題と食べ放題が楽しめる店もある。

 1年の締めくくりである忘年会。豪勢に行きたいところだが、なかなかそうもいかないもの。飲み代を含めて3000円か、4000円か。はたまたそれ以上か。あなたの職場での予算はどれくらいですか?

(プレスラボ 小川たまか)