上から目線
【批評家タイプ】

 手は動かないが、口だけは動くのがこのタイプ。打ち合わせなどで、意見を求められていないのに、積極的にネガティブな発言をしてくるから要注意だ。

 自分より年下だから、かつての部下だったからという理由で、年下の上司に対しても、遠慮をしない場合が多い。

 本人たちにしてみれば「言えるのはオレだけ」「自分が歯止めになっている」という感覚だが、周囲にしてみれば、いい迷惑だ。

 自動車部品メーカーに勤める30代の男性は、会議で常に年下の上司に対して苦言を呈している50代の先輩を痛々しく感じている。「その先輩は口癖のように“自分は上司に盾を突いてきた。正論が疎まれていろいろな部署をたらい回しにされた”と言いますが、とてもそうは思えない」と語る。

 有用な意見もあるだろうが、ただの批評家だと若手から思われている可能性もある。そうなると、職場の雰囲気を悪くするだけでなく、年下の上司の権威をおとしめることにもなる。

 批判的な内容をよく口にするという自覚がある人は、いま一度、本当に役立つ発言かどうかをよく考えた方が良いだろう。

 また、周囲は、たとえその批評に腹が立っても、正面切って反論するようなことは避けた方が良い。まともな議論が成り立たず、徒労感だけが残る可能性がある。神妙な顔つきをして、聞き流すのも得策かもしれない。

【処方箋

本当に建設的な批評ならば一度じっくり聞いてみる

単なる批評ならば、なるべく離れて聞き流す

 仕事するふり上手
【お気楽タイプ】

 上司にお追従を言うことで出世してきたミドル、シニア社員に多いのがこのタイプだ。明るく調子がいいから、憎めないという特徴も持つ。

 ある通信会社の若手社員は、「同じ部署の40代後半の社員が、外回りをすると言って忙しそうに出掛けることが多いのですが、どうも客先を回っているわけでもなく、成果も出ていないんですよね」とぼやく。

 日本企業の人事問題に詳しい楠木新氏の著作『働かないオジサンになる人、ならない人』(東洋経済新報社)でも、営業所回りと称してよく外出する社員のケースが紹介されている。

 普段はどこで何をしているのか分からないのに、本部から部長が来るときには必ず社内に居て、自分の仕事ぶりをアピールするのだという。部長のスケジュールだけはしっかり把握しているのだ。

 仕事をするふりの演技力や、部長のスケジュールを把握する器用さを、業務の遂行に振り向けてくれれば、それなりの結果が出そうなものだが、長年染み付いた働き方は簡単には変えられない。

 このタイプでかつ、こちらを攻撃してくるような批評家タイプであるなら、厄介だ。しかし、穏やかな性格ならば、周囲は「私にも、○○さんの営業の仕方を教えてください」などと、優しく褒めながら、業務の内容を確認するなどして、少しずつ自己変革を促すのがお勧めだ。

【処方箋

爽やかにどんな成果を出しているのか確認してみる

仕事をするふりの労力を業務に振り向けさせる