ターゲットの業界に自分の同級生がいれば、まずそこに話を聞きに行く。同級生だと言えば、会ってくれる。そうするとなんらかの情報が手に入ります。それを基に、業界紙から何から公開情報を含めていろいろ調べて、アプローチする。とくに中間層、部長クラスは、これを繰り返して割り出していくんです。

――露出もある経営者に比べて、中間層は難しそうです。

 そう、難しい。こつこつ割り出して、会いたい人に手紙を出す。丁寧にお願いすれば、向こうも丁寧に対応してくれるもの。5人に1人は会ってくれます。転職するつもりがなくても、情報交換ということでね。

 彼らだって、仕事上でいろいろ知りたいことがある。そこでアイデアを出してあげると、見返りに「私にその気はないけど、競合の○○社の○○さんは、力があるのに、今ちょっと干されているんじゃないか」と教えてくれたりするんです。

僧侶として伝道活動の
プロジェクトを主導

――ヘッドハンターとして働きながら、仏教の世界に入っていきました。

 僧侶を養成する学校で学び、得度しました。そして慶應の先輩に声をかけられて、先輩の実家の寺を手伝うことになりました。平日はヘッドハンター、週末はそのお寺の副住職として法事をやっていました。

 跡継ぎにという話もありましたが、3年経った頃、先輩自身が継ぐことになりました。現役のビジネスマンが僧侶をやっているということで、教団の懇談会などにもいろいろ参加するようになって、運営にも携わるようになった。そこでいろいろ意見したりプロジェクトの案を作ったら、自分でやってみろと言われて、今の立場に。首都圏での新しい伝道活動に奮闘しています。

 いろいろな職を経験していますが、いつも核となる人脈はスタートポイントであって、そこからの行動が大事なんです。