一つ目がどこに、どんな物件があるかを100%データベース化すること。自社調べですが、いま約60%データベース化しています。二つ目が価格を「見える化」すること。三つ目が住宅の性能を見える化すること。価格と性能が分かれば、買ってもよいかどうか判断できる。四つ目がどこの不動産会社が信頼できるかを見える化すること。この4点を約20年間やり続けてきました。

<<次が、発行枚数7700万枚の「ポンタ(Ponta)」カードを有するローソン。野辺氏はカードサービス事業を担当している。>>

野辺 ローソンをリテイラー(小売業)と定義すると間違えてしまうと考えています。自分たちはリテイラーだけども、プラットフォーマーになれるポテンシャルがあると自覚し始めている。そのためにやろうとしていることは三つあります。

 一つ目がビッグデータの活用。今のデータはPOS(販売時点管理)による顧客の購入データだけですが、例えばカメラを使って、お客さまが何を見たか、何に触れたかというデータを蓄積していく。それができるとデータのプロバイダとして、メーカーに情報を提供することで、製品開発やサプライチェーンの最適化に使ってもらえる。つまり、データのプラットフォームとしての可能性です。

 二つ目が配送。我々は毎日3度、1万2000店にモノを運んでいます。その際にトラックが毎日100%モノを積載して動いているかというと、そうではないんですね。それで他の企業とトラックのキャパシティ(空きスペース)をシェアリングするというプラットフォームの発想を持っています。

 三つ目がEC(ネット通販)の波が押し寄せてきており、コンビニも安泰ではなくなっていることです。通販で日用雑貨が1時間程度で届くということになると、緊急のために日用雑貨を店に置いておく必要があるのか。ああいったものは、結構、棚のスペースを取りますのでね。

 逆に、そういったスペースをEC事業者さんのタッチスペースとして活用できないか。EC事業者さんの課題として、オンラインにおけるCPA(Cost Per Acquisition:顧客の獲得コスト)が上がってきているということがあります。逆に、オフラインの方が、コストが安くなる可能性があるので、来店客が商品にトライアルとして触り、そこからオンラインにつないであげる。そういう場をローソン1万2000店舗で提供する可能性があるんじゃないか。プラットフォームとしては、以上の三つの方向性を考えています。