「ネイビー3着」を揃えれば
グレーは無くてもよい

普段のスーツにグレーは選ばないほうがいい『「成功している男」の服飾戦略』しぎはらひろ子 著 三笠書房刊 1,400円+税

「スーツは最低、3着を用意し、グレー系1着、ネイビー系2着を持つといい」と推奨されることもあるが、私は「ネイビー3着」をお勧めしている。ビジネスはネイビーで統一した方が間違いはないし、シャツ、ネクタイなどの小物にも一体感が出てくる。

 一口に「ネイビー」といっても、たとえば伊勢丹のスーツ売り場に行けば、百種類以上の色味を見つけられるだろう。また、ウール100%なのか、シルクが10%混ざっているのかなどの素材の違いによって、同じ染料を使ったとしても「色の表情」は違って見える。

 また、自分の一週間のワードローブにある最低3着のうち、1着をグレーにしてしまうと、ネクタイとワイシャツの選び方がさらに難しくなってしまう。

「服飾戦略」という観点からも、3着のうち1着をグレーにする意味はあまりない。スーツの色はあえて統一してしまった方が、その人の印象や存在感に効果があると考える。

「自分が他人に与えるイメージ」は、いつも同じである方がよいというのが私の考えだ。そうした意味でも、スーツはネイビーで揃えることをお勧めする。

「グレーのスーツを着てもいい人たち」とは?

 ちなみに、私が服飾戦略のスタイリングでグレーをお勧めした人は、二人とも40代のビジネスパーソンだった。

 一人は、営業マンに「ノンバーバル(非言語)・コミュニケーション」を教えるコンサルタントだ。普段はネクタイをする必要がない職業の方だが、コンサルタントとしての「格」を出すために、明るめのグレーのスリーピーススーツを選んだ。

 その方は、顔立ちや雰囲気が華やかで、濃いネイビーを着ると、かえって派手な水商売の人のような印象になってしまうためにグレーを選んだのだ。