自問力は、誰でも身につけることができる
次に、こんな問いを自分に投げかけました。
質問「このギフト(贈り物)は僕にとって、どんな意味があるのだろう?」
これを自問自答してきた結果、今でもガンは自分にとってのチャンスだったと真面目に考えています。
この結論が導き出せたおかげで、私はその後、病気を克服し、主催するコーチングスクールを再開して、現在の新しいステージに立つことができました。
「ガン」という贈り物は、今までの自分をまったく違うレベルに成長させてくれました。
何よりも精神力が鍛えられ、以前にも増して仕事に対する意欲が高まりました。
この度、この効果的に自問自答する技術をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いから『人生の悩みが消える自問力』という本を出版いたしました。
私も自問力を身につける前は、仕事もうまくいかず、人間関係にも不満が多くて、楽しい人生とは言えなかったかもしれません。
自問力のメソッドは、それくらい人生を劇的に変えてくれるメソッドです。
このメソッドは、誰でも身につけることができます。私自身と、私の周囲の人たちがそれを証明しています。
本連載では、いくつかの実例を紹介するとともに、具体的なやり方をお伝えしていきます。ぜひ、あなたにも自問力のすごさを体感していただけたらと思います。
一般社団法人コーチングカレッジ 代表理事
1971年生まれ。立教大学卒業後、「文化の異なる人々の架け橋になりたい」と伊藤忠商事に入社。 10年間、不動産事業、貿易事業、海外植林事業、コンビニエンスストア事業に関わる。 2004年、伊藤忠商事を退職しイベント企画運営会社を設立。心理学とビジネスに関するセミナーを年間200回以上主催。 石原明氏、棚田克彦氏、マイケル・ボルダック氏などの講座をプロモートする。 無名講師をプロデュースして、短期間でトップ講演家・トップコーチ・30万部ベストセラー作家・年収9000万円にするなどの手腕には定評がある。
スピードチェンジ・ジャパン株式会社にて800人の認定コーチを輩出し、一般社団法人コーチングカレッジにて600人の卒業生を育成。セルフプロモートにより自身も人気コーチとなり一時は申込が9ヵ月待ちに。
分かりやすいセミナーと親しみやすい人柄で、経営者から会社員、主婦、学生まで幅広く人気がある。2015年9月に悪性リンパ腫を宣告されたが、約半年間抗ガン剤治療に専念し、2016年春に寛解。ガンを「ギフトだった」と言い、さらなる幸せと発展に生かしたコーチング技術は、逆境にある人たちを励ましている。
訳書に『目標達成する技術』『人を動かす技術』等(累計30万部)がある。
※次回は、1月27日(金)に掲載します。