あなたは上質な靴にこだわりを持っていますか?

 新春――。

 気がつくと1月も終わりに近づき、春の芽生えを感じる頃になりました。1月の人事異動により新しい部署に配属になった人、または、転職して心機一転の人。様々な人がいるでしょう。

「ほかの人よりも先に『デキる人』と言われたい」――。あなたはそう思っていませんか?

「デキる人」と思われたいのであれば、「カタチ」から入ってみるのもいいでしょう。

 一流のリーダーには、確固とした「装いの美学」があります。本連載第46回「なぜ一流のリーダーのアクセサリーは控え目なのか」にてお伝えしましたが、一流のリーダーには「装い」へのこだわりがあり、その一例として「カフスボタン」をご紹介しました。

 今回は、一流のリーダーの「靴」に対するこだわりについてお伝えしたいと思います。

ビジネスで使う靴は
仕事の「プロフェッショナル度」を表す


 以前、オフィスでこんなことがありました。

 20名の部下を持つA部長。オフィスに到着すると、デスクの下にいつも置いてあるお気に入りのマイスリッパに履き替えます。彼が歩くと「パタパタ」と音が周囲に響きわたり、その一角だけまるで温泉旅館のよう。

 周りにいる社員はその音が気になりながらも、我慢して仕事をしている様子でした。ときには、A部長はマイスリッパを履いたまま、大事なお客様との打ち合わせのために会議室へと足を運ぶこともありました。